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航空自衛隊飛行開発実験団試作初号機/飛行試験機C-1FTB撮影

2007-09-25 14:51:20 | 航空自衛隊 装備名鑑

■C-1テストベット機とエアボス&OH-1情報

 自衛隊関連行事詳報記事を掲載したいが、片手間の僅かな時間で装備や部隊編成等を調べつつ写真と記事を書き上げるには無理がある。従って、本日も多忙につき詳報以外の記事である。写真だけならもう少し早いんだけどレイアウトの構成がね。

Img_2446  岐阜基地に所在する航空自衛隊飛行開発実験団では、C-1輸送機の試作初号機を各種装備のテストベット用機として保有、運用している。C-1FTBと称され、入間基地や美保基地に配備されている量産機が低空飛行時における低視認性向上の為に迷彩を施しているのに対して、この初号機は従来の銀色塗装が維持されている。

Img_2448  岐阜基地と隣接する川崎重工岐阜工場において開発が進められている新型哨戒機P-X,新型輸送機C-Xの開発に際して、新型エンジンに関する試験も行われた。特に、XF-7-10エンジンを実際に装着しての試験では、外見が三発機のようにみえたことから話題となった。現在は取り外されているようだ。

Img_2451_1  かなりの高度を飛行しており、望遠レンズ使用で、撮影データの写真を大きくトリミングした写真を使用したため、画質は悪いが、機首部分に試験用のピトー管がみてとれる。過去には戦闘機用のレードームを実際に機首に装着したり、ミサイルの誘導用シーカーを取り付けて試験をしていたこともある。

Img_2455_1  C-1FTBが配備される前にはカーチスC-46輸送機の胴体下に試作エンジンを搭載し空中での作動試験を行っていたとのこと。こうした諸開発は、ある種見落とされがちであるが、国産技術により新装備を開発を進めていく上では不可欠であり、この姿勢そのものも抑止力へとつながってゆく。

Img_1661_1  追記、“海上自衛隊第51飛行隊試験評価機UP-3C撮影()”として掲載したが、AIR WORLD誌通巻373号の国内フォトニュースに掲載されていた情報を引用するとセンサーヘッド部分とレドームの色が通常のP-3Cと同型になり、尾翼の航空隊マーク“VX”も消された、とのこと。なんとなれ、“エアボス搭載型将来センサーシステム試験母機”の撮影に成功したということが確認できた次第だ。

Img_5353_2  二月の“ファントムの機影眩しく! 岐阜基地展開情報()”において試験中の様子を紹介したOH-1初号機であるが、先日飛行していた様子を見ると、スタブウイングのレーダーが取り外され、通常の装備となっていたようだ。前述のAIR WORLD誌によれば、米国でのAH-64D生産終了とも関連し、陸上自衛隊のAH-64Dも13機で調達終了となる旨かかれていたが、AH-1Sの後継はどうなるのか、OH-1の同行も含め気になる。

Img_5354  AH-64Dの調達問題や来年に到着が遅延され、格納庫のみが完成したKC-767空中給油輸送機、本命のF-22が輸出絶望視とも伝えられるF-Xと、自衛隊航空機関係は心なしか暗い話題が続いている、しかし明日は大安。そろそろいい話題も欲しくなるのは小生だけではないだろう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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