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インド軍Su-30戦闘機百里基地へ展開,ヴィアーガーディアン23演習-戦闘機部隊訪日は日印防衛協力大きな前進

2023-01-10 07:00:00 | 防衛・安全保障
■フランカーがニッポンに
 日印防衛協力の大きな一歩となります。

 ヴィアーガーディアン23演習としてインド空軍が本日Su-30戦闘機を日本へ派遣します、2020年に小松基地で予定されていました戦闘機部隊派遣、延期に延期を重ねていましたがついに実現しまして、インド空軍部隊が入間基地と百里基地へ展開します。入間基地へはC-17輸送機、百里基地へはSu-30戦闘機部隊とIl-78空中給油輸送機が展開します。

 インド空軍は西部航空司令部第220飛行隊のSu-30MK戦闘機4機と同第81飛行隊のC-17輸送機2機、そして中央航空司令部の第78飛行隊よりIl-78空中給油輸送機が1機と人員150名が展開します。展開部隊は150名規模、戦闘機は本日10日に展開、合同訓練は16日から26日まで予定されており、戦闘機部隊は1月27日まで展開する予定とのこと。

 Su-30戦闘機はSu-27戦闘機の改良型でSu-27戦闘機はソ連が開発した制空戦闘機であり、アメリカが開発したF-15戦闘機と特色が重なる機体で、双発の強力なエンジンと二つの垂直尾翼を有していて、強力な空中運動性能と巨大な機体により長大な行動半径を有している、中国が1992年にソ連崩壊間もないロシアから食料などとのバーターで導入した。

 フランカーのNATOコードネームを有するSu-27戦闘機系統の日本展開は、史上初です。インド空軍は進まない国産戦闘機開発を受け導入しました。中国はその後、国内でリバースエンジニアリングによるコピー機を製造しロシアが抗議しましたがインドは完成機の導入を続け、これによりレーダーやエンジンはロシアから最新型が供給されています。

 FOIPという概念、インドは日本の安倍政権時代に提唱した、自由で開かれたインド太平洋構想において、世界最大の民主主義国家という役割をもとめられ、これに応じるようにグローバルな分野での各国間協調に取り組むとともに、太平洋での安全保障協力へも積極的に参加し、日本へは艦隊の定期的な訪問、自衛隊もインド洋へ艦艇を派遣している。

 リムパック環太平洋合同演習も、遠くない将来にインド太平洋合同演習へ発展するのかもしれない、こう考えるほどにインドの自衛隊との防衛協力は進んでいますが、今回、Su-30戦闘機の初の日本への展開が実現となりました。航空自衛隊は合同演習に百里基地の第7航空団のF-2戦闘機と小松基地より飛行教導群のF-15戦闘機を参加させる方針です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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