■臨時情報-総理襲撃事件
今回の事件は決して軽視でできるようなあまいものではない。

G7広島サミット、岸田総理襲撃事件を受け、昨年の安倍元総理暗殺事件の際に危惧していました警備という安全管理は大丈夫なのか、という懸念が改めて現実のものとなりました。首相、現職総理大臣が手製爆弾を投擲できる範囲まで暗殺者の接近を許すという状況は、今回は無事でした、ではなく接近されそのうえで投擲できた時点で警備は失敗なのです。

G7のうち、アメリカとイギリスにフランスは核兵器国であり、有事の際には核兵器使用を決断する首脳が広島でのサミットに参加するのですから、警備に間違いはあってはならないのですが、その前月に当たる今月に首相が爆弾を投擲されている段階で既に警備失格で、今回仮に射程と貫徹力の大きい猟銃がもちいられた場合には対処が難しかったように思う。

日本の場合は手製銃や今回のパイプ爆弾など、いわゆる"ホームセンターで購入できる日用品"を組み合わせて密造された武器が用いられますが、猟銃は日本でも入手できますし、過去の北朝鮮工作船事件ではRPG携帯対戦車兵器やAK-74小銃などが用いられており、一定以上の背後勢力が支援するならば、このような強力な武器持ち込みは不可能でない。

警備などには相手が手製武器以外に軍用銃を用いる可能性も考慮した、いわば、暴漢が暴行する、以上の懸念に対応する警備体制を考える必要があり、これには警察の努力という範疇ではなく、法改正を視野に今の体制で十分な警備が可能であるのか、という踏み込んだ領域まで考えて対応する必要があります、そしてそれには時間も限られるのが現実です。

UH-60多用途ヘリコプター、もう一つの懸念は、前回日本で開催されたG7伊勢志摩サミットにおいて、自衛隊が各国用心の空輸支援にCH-47輸送ヘリコプターとUH-60JA多用途ヘリコプターを準備していました。しかしこのうちのUH-60JA多用途ヘリコプターはつい先日、中将搭乗機、第8師団長の陸将搭乗機が原因不明の墜落を起こしたばかり。

EC-225要人輸送ヘリコプターが運用されていますが、これは3機のみ、これも随伴機と予備機を考えれば3機では単一任務飛行しか行うことはできません、すると"国が使える要人輸送ヘリコプター"は陸上自衛隊の航空機しかなく、これは不足している状況です。G7主要国として、日本が責任ある地位を担う相応しい能力を持っているのか、問われる状況だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回の事件は決して軽視でできるようなあまいものではない。

G7広島サミット、岸田総理襲撃事件を受け、昨年の安倍元総理暗殺事件の際に危惧していました警備という安全管理は大丈夫なのか、という懸念が改めて現実のものとなりました。首相、現職総理大臣が手製爆弾を投擲できる範囲まで暗殺者の接近を許すという状況は、今回は無事でした、ではなく接近されそのうえで投擲できた時点で警備は失敗なのです。

G7のうち、アメリカとイギリスにフランスは核兵器国であり、有事の際には核兵器使用を決断する首脳が広島でのサミットに参加するのですから、警備に間違いはあってはならないのですが、その前月に当たる今月に首相が爆弾を投擲されている段階で既に警備失格で、今回仮に射程と貫徹力の大きい猟銃がもちいられた場合には対処が難しかったように思う。

日本の場合は手製銃や今回のパイプ爆弾など、いわゆる"ホームセンターで購入できる日用品"を組み合わせて密造された武器が用いられますが、猟銃は日本でも入手できますし、過去の北朝鮮工作船事件ではRPG携帯対戦車兵器やAK-74小銃などが用いられており、一定以上の背後勢力が支援するならば、このような強力な武器持ち込みは不可能でない。

警備などには相手が手製武器以外に軍用銃を用いる可能性も考慮した、いわば、暴漢が暴行する、以上の懸念に対応する警備体制を考える必要があり、これには警察の努力という範疇ではなく、法改正を視野に今の体制で十分な警備が可能であるのか、という踏み込んだ領域まで考えて対応する必要があります、そしてそれには時間も限られるのが現実です。

UH-60多用途ヘリコプター、もう一つの懸念は、前回日本で開催されたG7伊勢志摩サミットにおいて、自衛隊が各国用心の空輸支援にCH-47輸送ヘリコプターとUH-60JA多用途ヘリコプターを準備していました。しかしこのうちのUH-60JA多用途ヘリコプターはつい先日、中将搭乗機、第8師団長の陸将搭乗機が原因不明の墜落を起こしたばかり。

EC-225要人輸送ヘリコプターが運用されていますが、これは3機のみ、これも随伴機と予備機を考えれば3機では単一任務飛行しか行うことはできません、すると"国が使える要人輸送ヘリコプター"は陸上自衛隊の航空機しかなく、これは不足している状況です。G7主要国として、日本が責任ある地位を担う相応しい能力を持っているのか、問われる状況だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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