北大路機関

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【京都発幕間旅情】名鉄6000系電車の7700系リバイバル塗装,環境配慮-鉄道車両は長く使うべか頻繁な更新か

2023-09-23 07:00:53 | コラム
■パノラマカー!?
 YS-11旅客機が引退した遥か後に偶然仕事で岐阜県を訪れた友人が自衛隊のYS-11を見上げて、一瞬タイムスリップしたかと思った、とメールを送ってくれたことが有りました。

 名鉄7700系電車の在りし日の姿、に一瞬タイムスリップしたかと思ったのですがこれは特急指定席増結用の7700系ではなく通勤電車6000系に白帯を施し7700系っぽくリバイバル塗装したもの、実は昔、クロスシートの7700系はどこかに中古譲渡されると思った。

 6000系電車は鋼製電車で寿命がそれなりに長い車両ですし、なにより特急用、豊橋鉄道か旧車天国の大井川鉄道あたりに譲渡され、ワンマン運行されるものだとおもっていましたが、増結相手である7000系パノラマカー引退の少しあと、7700系も後を追いましたね。

 鉄道は輸送に対し温室効果ガスを抑えた事から環境に配慮された輸送手段という。軽量ステンレス車という省エネ構造の車両は軽い分構造寿命がかつての鋼製車両ほど長くない、お値段半分寿命も半分、という特色がある、そんな話を聞きましたのはもう20年ほど前の時代でしょうか。もう鉄道車両を大事に半世紀使う時代ではないのです、と。

 界磁チョッパ車を用いる旧型車のほうが半導体の劣化が生じる現代のVVVFインバータ制御車よりも寿命が長いという話と、いや物理回路を用いる分だけ界磁チョッパ車には劣化による寿命があり、制御装置を更新できるVVVFインバータ制御に利点が、と長期運用は一筋縄では。

 大手私鉄の中古車両で頑張ってきた中小私鉄は、こういた視点から大手私鉄の短期間のサイクルでの置き換えを迎える時代に転換しますと、新造車両を無理をしてでも購入する覚悟が生じるのでしょうか、それとも本数をさらに減らし編成寿命を伸ばすのでしょうか。

 中古車両を導入する背景には、テレビカーやロマンスカーなど例外を除いてあの車両カッコウイイよね、という視点よりは予算的な背景があるといいますから、長期的な地方私鉄の視点から、省エネだが寿命の短い車両の増大がどう影響するのか、考えてしまいます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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