■臨時情報-ウクライナ情勢
ウクライナ軍の反撃は成功しており、先日解放したハリコフ州を拠点として隣接するウクライナ領内の奪還に着手しているようです。日本の防衛を考える際にも参考となる点は多い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/fc/89993c1f634404b41103749a1f4b453e.jpg)
ルガンスク州へウクライナ軍の反撃が到達している、これはルガンスク州のガイダイ知事が州内のビロホリフカをウクライナ軍が解放したと発表したもの。地図を見ますと判りますが、先日ハリコフ州全域を解放したウクライナ軍には攻撃衝力があり、そのままルガンスク州奪還へ進出したかたちです。これはハリコフ州のオスキル川を奪還した事が大きい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/c5/c0fa3b50659b036681f93cc818b802a5.jpg)
リシチャンシクへ。ルガンスク州のリシチャンシク方面へ進出していると考えられるウクライナ軍は、リシチャンシクを抑える事でドネツク州を占領するロシア軍をバルジの様な突出部にて両翼包囲する事が可能となります。これは前述のオスキル川を確保した事で東岸へ渡河の自由権をウクライナ軍が得た事となり、兵力集中が容易となった為といえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/e8/f653e1deaa8d4eb80530a8aff6da3244.jpg)
ロシア軍はドネツク州バフムートの確保に戦力を集中しているとみられる、こちらはCNN報道によりますが、バフムートはドネツク州北東部に位置し、バフムートカ川の水運と鉄道拠点であるアルテーニウシク駅があり、ここをウクライナ軍が死守している状況が地形上ルガンスク州を喉元に突き付けた匕首と成り得ます。ここはロシア軍兵站が生きている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/94/0a89f393b1c02cf729b0c58980c595db.jpg)
バフムートは南部ヘルソン州からのロシア軍兵站線が維持されており、ロシア軍には火力の優勢を発揮する余力があり、同じドネツク州でもスリャビャンスク周辺ではウクライナ軍反撃が成功しロシア軍を圧迫している状況と対照的です。ハリコフ州開放に先立って行われたヘルソン州での反攻は陽動であったと解釈できますが、この解放も必要となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/7d/37b788a47ce76544b1a6bd3a22230f47.jpg)
ドニエプル川が焦点となる、ヘルソン州を奪還しなければウクライナ軍はドネツク州での優勢を決定的と出来ません、一方でウクライナ軍はHIMARSなど精密火力によりドニエプル川の橋梁をすべて破壊、ロシア軍が架橋した浮橋も二つ破壊し、ロシア軍の西岸地区での継戦能力を破綻させましたが、逆に今度はウクライナ軍にとってのウェットギャップに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/1e/6f3f2a99c591266c7197ba7a76a21f11.jpg)
ウクライナ軍が破壊した橋梁を修復するか浮橋などにより渡河手段を確保できるならば、ヘルソン州での決定的な反撃が実現するのかもしれません。ただ、この場合ロシア軍も渡河点の破壊へあらゆる手段を講じるでしょう。いっそ自衛隊の坑道掘削装置のような装備でもあれば、架橋ではなくトンネルで渡河できるとも思えるのですがなかなか難しいようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ウクライナ軍の反撃は成功しており、先日解放したハリコフ州を拠点として隣接するウクライナ領内の奪還に着手しているようです。日本の防衛を考える際にも参考となる点は多い。
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ルガンスク州へウクライナ軍の反撃が到達している、これはルガンスク州のガイダイ知事が州内のビロホリフカをウクライナ軍が解放したと発表したもの。地図を見ますと判りますが、先日ハリコフ州全域を解放したウクライナ軍には攻撃衝力があり、そのままルガンスク州奪還へ進出したかたちです。これはハリコフ州のオスキル川を奪還した事が大きい。
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リシチャンシクへ。ルガンスク州のリシチャンシク方面へ進出していると考えられるウクライナ軍は、リシチャンシクを抑える事でドネツク州を占領するロシア軍をバルジの様な突出部にて両翼包囲する事が可能となります。これは前述のオスキル川を確保した事で東岸へ渡河の自由権をウクライナ軍が得た事となり、兵力集中が容易となった為といえます。
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ロシア軍はドネツク州バフムートの確保に戦力を集中しているとみられる、こちらはCNN報道によりますが、バフムートはドネツク州北東部に位置し、バフムートカ川の水運と鉄道拠点であるアルテーニウシク駅があり、ここをウクライナ軍が死守している状況が地形上ルガンスク州を喉元に突き付けた匕首と成り得ます。ここはロシア軍兵站が生きている。
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バフムートは南部ヘルソン州からのロシア軍兵站線が維持されており、ロシア軍には火力の優勢を発揮する余力があり、同じドネツク州でもスリャビャンスク周辺ではウクライナ軍反撃が成功しロシア軍を圧迫している状況と対照的です。ハリコフ州開放に先立って行われたヘルソン州での反攻は陽動であったと解釈できますが、この解放も必要となる。
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ドニエプル川が焦点となる、ヘルソン州を奪還しなければウクライナ軍はドネツク州での優勢を決定的と出来ません、一方でウクライナ軍はHIMARSなど精密火力によりドニエプル川の橋梁をすべて破壊、ロシア軍が架橋した浮橋も二つ破壊し、ロシア軍の西岸地区での継戦能力を破綻させましたが、逆に今度はウクライナ軍にとってのウェットギャップに。
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ウクライナ軍が破壊した橋梁を修復するか浮橋などにより渡河手段を確保できるならば、ヘルソン州での決定的な反撃が実現するのかもしれません。ただ、この場合ロシア軍も渡河点の破壊へあらゆる手段を講じるでしょう。いっそ自衛隊の坑道掘削装置のような装備でもあれば、架橋ではなくトンネルで渡河できるとも思えるのですがなかなか難しいようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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