◆終わらぬ余震と誘発地震、続く警戒
自衛隊の派遣規模は前回掲載時と同規模、任務は原子力災害地域への除染と福島県内での入浴支援に収束しています。
終わらないのは余震と誘発地震でしょうか、今週もマグニチュード6.2の地震が発生し自衛隊は情報収集に航空機を緊急発進させました。しかし、これは百年単位で考える必要があるかもしれません。マグニチュード9.01891年10月28日に岐阜県を震源として発生したマグニチュード8.0、日本史上最大の内陸地震濃尾大震災、この地方で今なお散発的に発生している地震は120年まえのこの地震の余震にあたるとのことです。
一方で任務の縮小は事実のようでして、海上自衛隊では派遣規模は現在4隻、先週の佐世保基地、昨日の横須賀基地にも多くの艦艇が戻ってきていまして、吉倉桟橋と逸見岸壁で護衛艦10隻と試験艦1隻が停泊、震災後の完全に艦艇が出動した桟橋を思い出しますと、一応ここまでやってきたのか、という印象ですね。
さて、現在は入浴支援に千人以上の人員が派遣されているという状況になるのですけれども、同時に自衛隊は大きく変更を強いられた訓練計画を、電力不足の現状であっても再構築しなければなりません、また、今回の災害派遣では縮小された航空機部隊の不足が目立ちましたので、今後はその整備も併せて考えてゆかねばなりません、次の災害に備えて。
北大路機関:はるな
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