◆護衛艦名古屋港寄港
機材上の都合により、更新が75分遅れたが、本日は、護衛艦おおなみ、名古屋港入港の様子を掲載したい。
たかなみ型護衛艦おおなみ。横須賀基地を母港とする海上自衛隊の汎用護衛艦である。満載排水量6300㌧、ガスタービン推進方式を採用し、各種ミサイルを垂直発射器に収容している点と、汎用護衛艦でありながら、必要に応じてヘリコプター2機を搭載可能な点が特色である。たかなみ型は、5隻が整備された。
基準排水量4650㌧で、満載排水量は6300㌧となっているが、継いでの新型19DDは、防空能力を強化させ、結果、基準排水量5000㌧とさらに大型化することとなっている。これでは調達費用も増大することを意味し、5000㌧型護衛艦の整備は少数で終え、続いて調達性の高い護衛艦の建造を計画していると伝えられる。
複合艇。むらさめ型では、シースパロー短SAM用Mk48VLSが設置されていた場所が、艦前方のMk41VLSへの集中配備により空いたことから、ここに複合艇が1隻置かれていた。この種の装備品を見ると、やはり海賊対策任務が思い浮かんでくる。背景左側にみえるのは国産艦対艦ミサイルSSM-1の発射筒。
12.7㍉重機関銃、艦橋構造物に配置されていた。機関銃そのものは取り付けられていないものの銃座には肩あても取り付けられているのが見える。不審船対処から海賊対処まで使える装備なのだが、反撃に備え25㍉程度の機関砲も取り付けてはどうかな、と思ったりする。
艦橋。むらさめ型護衛艦以降の護衛艦は、環境などの空調を充実させた設計を採っていおり、実際涼しいのだが、艦橋の隊員さんに聞いてみると、冷房吹き出し口をはじめ、冷房による結露は作業の支障になるとのこと。角度60°のラッタルで結ばれているので、背の低い方やお子様は、出入りに苦労するようだ。
5インチ砲。23日にも実弾射撃を実施したとのことだ。3インチ砲とは比較にならない強力な砲弾を投射する砲で、もともと、ミサイル護衛艦やヘリコプター護衛艦の艦載砲として採用されていたが、イージス艦への近代化等を経て、5インチ砲の護衛隊群あたりの保有数が変化することを受け、汎用護衛艦に配備された経緯がある。
二機分の着艦拘束装置用レールが見える。護衛艦の長期航行、そして任務範囲の拡大により、常時定数は1機としているものの、必要に応じてもう1機を搭載する必要も考えられ、あさぎり型以降の汎用護衛艦は二機の運用が可能な格納庫容積をもつ設計とされていたが、実際に2機分の設備を有しているのが、たかなみ型である。
ヘリコプター格納庫には、途中に支柱が設置されているが、これは折りたたんで内側に収容できるとのこと。たかなみ型護衛艦は、むらさめ型護衛艦の改良型であるが、本型から、支柱を折りたためることとなった。もともと省いては、とも思うが、聞いてみると格納庫の強度上、致し方ないとのこと。
搭載されるSH-60K哨戒ヘリコプター。SH-60Jの除籍が進んでおり、置き換えが行われている。29機が配備され、館山航空基地第21航空隊、大村航空基地第22航空隊、そして、舞鶴の第23航空隊にも配備が始まると伝えられている。各種機材の近代化とともに、ローター形状の変更により低騒音を実現したという機体だ。
HARUNA
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排水量増加分に比して兵器の数がかわらない。(多少はあるが)
韓国海軍軍艦のようにあれもこれもとは言わないが、多少の排水量の増加に見合う兵器強化があってしかるべきなのではないかと思いますがね。
基準排水量5000tもいらないのではないですかね。居住性を良くするにしてもここまではいらない。
5000㌧型護衛艦は、FCS-3を搭載しますので、イージス艦ほどではありませんが、かなり強力な防空能力を発揮します。
ミサイル防衛にあたるイージス艦を支援する任務も期待されているとかで、超音速小型低空目標に対する対処能力では、レーダーの特性上、イージスシステムよりも期待される部分もあるとかで。
ただ、コストが・・・。