北大路機関

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【土曜詳報】キャンプ富士日米友好祭二〇一六(3)アパッチと海兵隊ロボット(2016-05-07)

2020-07-11 20:10:06 | 在日米軍
■アメリカ合衆国独立記念日
 一週間前の今日はアメリカ合衆国独立記念日、熊本豪雨で遅れましたが隔週の土曜特集が在日米軍特集というのは不思議な御縁なのかもしれない。

 AH-64D戦闘ヘリコプターの初号機、陸上自衛隊が誇る戦闘ヘリコプターですが、62機を導入する予定が丁度北朝鮮テポドンミサイルショックによるミサイル防衛の巨額防衛力整備事業が急浮上、予算不足となり13機を調達のみで調達終了、富士重工が大損害を被った。

 MV-22可動翼輸送機を巨大なエンジンをたたえる機体左側から。CH-46の自衛隊ではV-107のほうが通りがよいか、この後継ですが、速度と行動半径が次元の違う高性能といえまして、ここから沖縄まで飛行できるほど。もっともF-35戦闘機並に高価ですけれども。

 AH-1S対戦車ヘリコプターの20mm機関砲を正面より。96機を調達したものでAH-64Dと同じく富士重工がライセンス生産したもの、この後継が宙に浮いている、いっそ海兵隊と同じAH-1Zという識者の声も聞くが取得費用はAH-64D並、予算を考えていない指摘だ。

 UH-1J多用途ヘリコプターは教育支援飛行隊のもの、富士学校の訓練や教育の支援へ航空学校から派遣されているもので滝ヶ原駐屯地飛行場地区に置かれています、それがどこかと言いますとキャンプ富士の中、つまりここの中に自衛隊施設もある、ということですね。

 グロウラーM-1163を車体右側から。V-22を導入する自衛隊には不可欠な車両ではあるのですが、2両分のグロウラーで軽装甲機動車が調達できる、と聞きますと、ちょっともったいない気も。実際高すぎるとしてアメリカの会計監視団体から問題視されたことも。

 クレイモアM-18地雷。指向性対人地雷として有名なもので、手動で起爆し700個のスプリング鉄球をC4爆薬で弾き出し50m以遠、条件次第で250mまで殺傷する、陣地防衛に用いる。陸上自衛隊はさらに大型の低空のヘリも落とせるスウェーデン製FFV-013をもつ。

 旧式のM-15対戦車地雷、いまは真四角の野球ベースのようなM19対戦車地雷が現役、M-15は重量14.3kgでB爆薬10kgを内蔵し、戦車など150kg前後の加圧でM603信管が作動し撃破します、前型M6地雷が朝鮮戦争にてT-34戦車撃破が困難であったために開発された。

 M-16APMスプリング式地雷、Sマインとしてドイツが1943年に開発したものを各国が模倣した一つで突起に触れると可動し爆発体が高さ1.5m程度まで飛び上がってから爆発し25m以内を加害、ただ対人地雷の割には4.1kgあり設置の際に袖が触れるなど危険も。

 M-82対物狙撃銃。バレットライフルの愛称で知られるスウェーデン製大口径銃で12.7mm弾薬を投射します、弾薬が大きいだけに2000mまで対応し、主として不審物や車両を狙う、半自動方式で連射できるためにフランス軍などでは小隊用支援火器としても活躍します。

 パックボッド軽ロボットの格納状態、重さ23kgで一人でも携行できるロボット、小型ですが小走りくらいの9km/hで自走でき操縦は800m以遠からも可能です。任務は偵察、自衛隊も福島第一原発事故を契機に採用しました、お値段12万ドルといい、やはりお値段高い。

 タロン遠隔操作ロボットシステムが散歩している。大型で8.5時間連続稼働しますが費用は23万ドルと軽装甲機動車なみ、ただ、武装も可能で最大の特色はパックボットが偵察専用に対してタロンは90kgまで輸送が可能で、最前線補給や負傷者後送に使える便利な相棒だ。

 M-777超軽量榴弾砲二門に日章旗と星条旗、日米友好祭、という雰囲気を満点に醸しだしていますね。装備品展示が中心の行事ですが、アメリカンフード売店群も、アメリカンな規模でステーキやハンバーガーやピザやアイスクリームを売っていました、凄く美味しい。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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