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平成24年7月九州北部豪雨災害 自衛隊災害派遣、人員440名車両150両にて継続中

2012-07-18 23:20:55 | 防災・災害派遣

◆九州方面には台風接近中

 九州北部豪雨災害派遣ですが、前回掲載以降の防衛省自衛隊発表からその概要を見てみましょう。

Simg_6622 福岡県の14日災害派遣要請と共に一時終了していた航空機の災害派遣任務が再開され、14日土曜日、15日日曜日には9機のヘリコプターが問う縫うされることとなりました。派遣部隊は土曜日の時点で第42普通科連隊(北熊本)、西部方面特科隊(湯布院)、西部方面航空隊(高遊原)、第4飛行隊(目達原)、第8飛行隊(高遊原)、第2施設群368施設中隊(湯布院)、第5施設団(小郡)、第4特科連隊(久留米)、第4高射特科大隊(久留米)、 第4戦車大隊(玖珠)、第4対舟艇対戦車隊(玖珠)、第41普通科連隊(別府)となっています。

Simg_6272 災害派遣部隊は防衛省最新の発表では第42普通科連隊(北熊本)、西部方面特科隊(湯布院)、西部方面航空隊(高遊原)、第4飛行隊(目達原)、第8飛行隊(高遊原)、第2施設群368施設中隊(湯布院)、第5施設団(小郡)、第4特科連隊(久留米)、第4高射特科大隊(久留米)、 第4戦車大隊(玖珠)、第4対舟艇対戦車隊(玖珠)、第41普通科連隊(別府)となっており、派遣規模は人員440名(延べ3880名)、車両150両(延べ1000両)、航空機0機(延べ30機) 航空機による災害派遣は収束しました。

Simg_6322 災害派遣は熊本県での14日以降の任務状況として、阿蘇市および南阿蘇村での行方不明者捜索活動、阿蘇市および南阿蘇村での三か所の給水支援、高森町での行方不明者捜索活動と航空機による情報収集活動が実施されました。16日までに高森町での行方不明者捜索任務が完了、17日までには航空機による情報収集活動が完了していますが、阿蘇市および南阿蘇村での行方不明者捜索活動、阿蘇市および南阿蘇村での給水支援は実施場所を一カ所に縮小していますが継続されています。

Simg_6085 大分県での14日以降の災害派遣は、竹田市における行方不明者捜索活動、竹田市役所から向山田地区への物資輸送支援、市内三カ所での給水支援、日田市小野鈴連町における避難支援活動と、市内二カ所での給水支援、そして航空機による情報収集が行われました。避難支援は15日までに完了しましたが、災害派遣地域に中津市三か所での給水支援が加わり、竹田市二か所、日田市二か所での給水支援、日田市での物資輸送支援と情報収集、16日には竹田市での給水支援三か所へ縮小、17日は日田市四カ所での給水支援が行われました。

Simg_4251 福岡県での災害派遣は14日に開始され、朝倉市と柳川市での孤立者救助活動、久留米市高良川での水防活動が行われました。これらは成果を出したようで、15日には八女市一か所での給水支援活動、として八女市星野村が孤立したためヘリコプターによる物資輸送支援活動を実施すると共に航空機による情報収集を実施しています。16日には八女市での給水活動実施と共に星野村への地上交通が応急復旧したようで地上からの輸送支援へ切り替え、引き続き航空機情報取集が行われましたが17日には八女市一か所での給水支援活動のみとなり、かなり復旧したといえるでしょう。

Simg_3210 災害派遣においてもっとも切迫しているのは堤防決壊を防ぐ水防活動で、これは土嚢による堤防補強などで、特殊な技術というよりも人員の投入が必要となります。一旦決壊しますと水位低下まで市街地の浸水が続きますので時間との戦いとなります。このほか、また今回の災害派遣は航空機による孤立住民救出がかなり行われていたようで、市街地での浸水による道路使用不能状況に際しては、ヘリコプターに頼るほかない、という状況を痛感させました。孤立地域へのヘリコプター空輸支援も行われていまして、これも今回の災害派遣の特色と言えるでしょう。災害派遣は現在も継続中です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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