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XP-1次期固定翼哨戒機 川重岐阜工場にて防衛省へ納入式 9月上旬にも厚木航空基地へ

2008-08-30 21:11:01 | 海上自衛隊 催事

■XP-1 厚木基地へは9月上旬配備

 8月29日、海上自衛隊の次期固定翼哨戒機として川崎重工を中心に開発が進められていた次期固定翼哨戒機XP-1、その試作1号機が防衛省への納入式を迎えた。

Img_7935  川崎重工岐阜工場において行われた引渡式へは、防衛省より武田良太防衛政務官らが出席した。報道によれば、純白の機体に紅いストライプを帯びたXP-1初号機を前に武田政務官は、これまでのP-3C哨戒機と比べ、より早く、より高く、より遠くまで飛行できる、世界的にみても最高性能を有する新型機が防衛省に納入されることに期待を示すスピーチを行った。

Img_7922  XP-1は、エンジンや機体など、川崎重工を主契約企業として、三菱重工や富士重工など日本国内の航空産業が一致協力したオールジャパン体制で開発されており、初飛行を待つ次期輸送機C-Xとともに大型機二機種を同時開発することで開発費を3500億円程度に収めることを目指した一大計画として知られている。

Img_0017  XP-1は、これまで川崎重工により岐阜基地を拠点として、繰り返し飛行試験を実施してきたが、納入式により海上自衛隊に引き渡された事で、今後は厚木航空基地の第51航空隊において評価試験を受け、運用試験などを重ね、P-3C哨戒機を置き換えるかたちで実戦配備へと進んで行く事になる。特に、飛行性能はもとより新型対水上・対潜センサーを有し、新型戦闘指揮システムと連動する本機への期待は大きく、諸外国からも注目されている。

Img_9612 XP-1厚木基地移動について、新聞記事が出ていたという情報をC.ジョニー氏からお教えいただいた。8月27日付の東京新聞が報じたところによると、厚木航空基地に隣接する大和市の大木哲市長が行った26日の定例記者会見でXP-1の厚木基地到着の次期として防衛省側から九月上旬になると情報を受けた旨、語ったという。

Img_7813  九月上旬に到着する見通し、という発表であるが、厚木航空基地に到着したXP-1は、基地の東側においてエンジン試運転を行うとのことで、来年三月完成を目指して厚木航空基地ではXP-1用格納庫の建設を進めているという。現在、川崎重工ではXP-1の2号機が飛行試験を進めているが、この2号機も年度内には防衛省に納入を行う計画である。

Img_7842  XP-1はP-Xとして航空自衛隊の次期輸送機C-Xとともに2001年度から開発が行われ、当初は輸入したビスなどの問題で初飛行が遅れたが、その後昨年9月に初飛行を果たしてからは開発は順調。既に量産機の予算も計上されており、厚木航空基地での評価試験が順調に進めば、XP-1は2011年度末にも部隊配備が始まるとされる。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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