■浜松航空祭会場の活況
今回は続報という事で航空祭会場とブルーインパルスの様子を紹介しましょう。
浜松基地航空祭、浜松基地の逆光ぶりを強調するような構図となっていますのはご愛敬、術科学校教材と第1航空団の機体が勢ぞろい。浜松航空祭らしい写真を、しかも2018年ならではの情景を探せ、と想像力の欠けた当方が考えた構図がこういったものになりました。
航空祭らしい写真、つまり予行ではなく本番に行きましたよ、という構図の写真を撮影しようとしますと、やはり基地に入る必要が出てきます。飛行展示だけを撮影する事は、航空機の写真を撮影するにはそれで良いのでしょうが、航空祭写真にはなりませんから、ね。
日本屈指の来場者数の浜松、別格の入間基地に続く有数の来場者数を誇る浜松航空祭は、時間とともに文字通り身動きとれない規模の人口密度となってゆきます。これは午後の飛行展示がブルーインパルスとなっているためでして、実際来場者の最高潮はこの時間帯に。
E-2C早期警戒機プロペラ換装型、一瞬E-2Dを彷彿とさせる形状です。航空自衛隊は早期警戒部隊を現在の二個飛行隊から三個飛行隊への拡大にあわせその編成を航空隊から航空団へ格上げする方針であり、E-2Cの延命を行うとともに最新鋭のE-2Dを発注しました。
E-2Dパッチなども操縦士の方は既に着用していまして、航空自衛隊ではE-2Cと同様にE-2Dを運用する方針ともいえます。しかし、E-2DはNIFC-CA海軍統合火器管制情報網へのセンサーノード能力を有しています。当初予算面から情報端末を後日装備とする案も。
F-35Aについても同様ですが、現代のアメリカ製先端装備は陸海空統合運用を前提としており、E-2Dについてもイージス艦と連接する事で最大限の能力を発揮しますが、NIFC-CA情報端末は機体費用の少なくない部分を占めるとされ、標準装備には先見性を感じます。
浜松基地航空祭、今年の様に基地正門から入るのは初めてかもしれません。航空祭では例年、航空祭会場が所在する旧浜松北基地にて撮影のうえで航空祭会場へ留まるか、広報館へ移動するかを考えていたため。曇天だったりした場合は、むしろ留まることの方が多い。
広報館から旧浜松南基地にあたる浜松基地正門へは、基地の敷地外縁をゆくよりもいったん浜松市街地を通ったほうが近道です。ただ、例年は航空祭会場からタクシーを利用することが多かったのですよね、こちらの方が確実だ、が、料金は2500円ほどで、若干高い。
浜松駅から浜松基地までが3000円ほどですので、妙に高く思われるかもしれませんが、理由は渋滞です、時間がかかるために高くなる。これを避ける為に、徒歩を選択したのですけれども、これは午前中の飛行展示とブルーインパルス飛行展示まで二時間弱あったため。
しかし、逆光の浜松航空祭、計算外でした、なんと、午前中に基地東側から撮影すると、地上展示機には日光が当った筈、太陽が動くと全部逆光になってしまうという。飛行展示が逆光なのは知っていましたが、地上展示機は例年午前中に撮るため、気づかなかった。
第1術科学校と第2術科学校の教材、浜松基地では航空機整備の専門教育と基地防空の専門教育をおこなっている為に、その教材として各種ミサイルと航空機が配備されているのですね。飛行展示には参加しませんが、これらの地上展示は浜松の醍醐味の一つでしょう。
航空教育集団司令部が置かれていまして、敷地が広大な浜松基地ですが、一つはE-767早期警戒管制機部隊の拠点として、一つはT-4練習機を運用する第1航空団の拠点として、そしてもう一つは航空自衛隊教育体系の総本山としての、基地の顔があるといえましょう。
ブルーインパルス。当初はブルーインパルスが離陸する前に正門付近へ戻る予定でした。航空祭プログラムではブルーインパルス飛行展示が最終段に予定されていることが多いのですが、ブルーインパルスの飛行展示時間帯に併せて来場者が集うのは前述の通りです。
浜松基地はブルーインパルス発祥の地ですので、これも浜松基地らしい情景といえるのですが、もっとも来場者が集まる時間帯の飛行展示が最終段に行われる、ということは同時にこの飛行展示の終了とともに一挙に帰路に就くことを意味します。帰りが混むのですね。
広報館へ転進し、満員御礼の航空祭会場とブルーインパルス、その構図を撮影した後に路線バスで撤収、というものが理想ではあったのですが、実際ここまで禁止されているレジャーシートにキャンプチェアが林立散乱している状況、地上展示機を撮影するのも大変だ。
地上展示航空機を撮影しているうちに転進の時間的余裕はなくなってしまいまして、ここは一つ腹を決めて会場にてブルーインパルスを撮影しよう、と。逆光でも、広角レンズで観衆とともに構図を決めてみますと、案外と面白い写真として仕上がるものなのですね。
ブルーインパルス、岐阜航空祭では思い切り寄せようと、APS-Cカメラにサンニッパとエクステンダー、つまり単焦点で420mm相当レンズを装着するという、保守的な私としては、かなり思い切った撮影を試みたのですが、広角レンズの方が仕上がる写真としては面白い。
青空にブルーインパルス、その為に脚立、という方を見かけますが、ブルーインパルスの場合は逆に盛り上がる観衆とスモークを引く曲技飛行、という構図、つまりまわりの司会を遮る人々の方が活況を伝えてくれる主役ともいいえるのですよね。これは会場ならでは。
E-767とブルーインパルス、という構図がほしかったのですが、なにぶん地上展示の端の方に追いやられていましたので、ちょっと構図を試したのですが、立ち入ることが出来る場所からは厳しかったです。会場のど真ん中にE-767とか、期待したいが、無理でしょうか。
浜松駅へのシャトルバス、なるほど、混雑していますね。一見並んでいないように見えても、実は長く誘導しているだけでシャトルバス乗り場から航空教育集団司令部庁舎の手前まで延びている、印象でしょうか。仕方ないので遠鉄バスにて撤収することとしました。
さわやかハンバーグが近くにありまして、一時間くらいならば並んで寄ってもいいかな、とおもいつつ、行ってみれば一時間並んでも無理そうなほどに店舗の外まで行列が。ハンバーグ断念、満員のバスですがとりあえず東名高速手前に浜松駅行きのバス停を見つける。
遠鉄バスは幸い空いた車内に座る場所を見つけられましたが、一瞬の事、その次のバス停で満員になる。そして渋滞に巻き込まれたまま、ちょうど一時間、実際には59分でしたが、時間をかけて浜松駅に到着、満員バスは複数のバス停を行列を目の前に通過していました。
築城基地航空祭で経験しましたが、混雑している路線が上下線の片方だけの場合、一旦反対側に行きまして観光や散策を楽しんだうえで、本来の目的地へ行った方が早い、という事もあります。混雑していますとバスは扉の開閉を行わない、喩え30分間隔運行でも、ね。
鰻丼、と行きたいところですが浜松駅周辺の鰻は漁協直営店などを除けば非常に割高で、その分上質なものが並んでいるのでしょうが、お手頃な市内や郊外まで行く時間は流石にない、そして体力的にも厳しくなっていました。予算的に浜松餃子で乾杯だ、と思い立つ。
浜松餃子、駅周辺を散策しますと、どうも新浜松駅界隈が再開発されたようで、しかし浜松駅構内の浜松餃子は大行列、なにも食べずに帰路に就くのは残念ですので、考える。駅蕎麦は空いていますが、浜松駅の駅蕎麦は東海道線屈指の、と経験していまして、どうも。
豊橋に行こう。豊橋駅へ向かい、まずは駅麺で閉店となった京都駅改札横を除けば阪急蕎麦と並び屈指の美味しい麺、つけ麺を愉しんだ後に豊橋散策へ。路面電車と共に豊橋のホビーショップ事情というものの深さを知ります。寿司と駆逐艦を楽しみ帰路につきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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今回は続報という事で航空祭会場とブルーインパルスの様子を紹介しましょう。
浜松基地航空祭、浜松基地の逆光ぶりを強調するような構図となっていますのはご愛敬、術科学校教材と第1航空団の機体が勢ぞろい。浜松航空祭らしい写真を、しかも2018年ならではの情景を探せ、と想像力の欠けた当方が考えた構図がこういったものになりました。
航空祭らしい写真、つまり予行ではなく本番に行きましたよ、という構図の写真を撮影しようとしますと、やはり基地に入る必要が出てきます。飛行展示だけを撮影する事は、航空機の写真を撮影するにはそれで良いのでしょうが、航空祭写真にはなりませんから、ね。
日本屈指の来場者数の浜松、別格の入間基地に続く有数の来場者数を誇る浜松航空祭は、時間とともに文字通り身動きとれない規模の人口密度となってゆきます。これは午後の飛行展示がブルーインパルスとなっているためでして、実際来場者の最高潮はこの時間帯に。
E-2C早期警戒機プロペラ換装型、一瞬E-2Dを彷彿とさせる形状です。航空自衛隊は早期警戒部隊を現在の二個飛行隊から三個飛行隊への拡大にあわせその編成を航空隊から航空団へ格上げする方針であり、E-2Cの延命を行うとともに最新鋭のE-2Dを発注しました。
E-2Dパッチなども操縦士の方は既に着用していまして、航空自衛隊ではE-2Cと同様にE-2Dを運用する方針ともいえます。しかし、E-2DはNIFC-CA海軍統合火器管制情報網へのセンサーノード能力を有しています。当初予算面から情報端末を後日装備とする案も。
F-35Aについても同様ですが、現代のアメリカ製先端装備は陸海空統合運用を前提としており、E-2Dについてもイージス艦と連接する事で最大限の能力を発揮しますが、NIFC-CA情報端末は機体費用の少なくない部分を占めるとされ、標準装備には先見性を感じます。
浜松基地航空祭、今年の様に基地正門から入るのは初めてかもしれません。航空祭では例年、航空祭会場が所在する旧浜松北基地にて撮影のうえで航空祭会場へ留まるか、広報館へ移動するかを考えていたため。曇天だったりした場合は、むしろ留まることの方が多い。
広報館から旧浜松南基地にあたる浜松基地正門へは、基地の敷地外縁をゆくよりもいったん浜松市街地を通ったほうが近道です。ただ、例年は航空祭会場からタクシーを利用することが多かったのですよね、こちらの方が確実だ、が、料金は2500円ほどで、若干高い。
浜松駅から浜松基地までが3000円ほどですので、妙に高く思われるかもしれませんが、理由は渋滞です、時間がかかるために高くなる。これを避ける為に、徒歩を選択したのですけれども、これは午前中の飛行展示とブルーインパルス飛行展示まで二時間弱あったため。
しかし、逆光の浜松航空祭、計算外でした、なんと、午前中に基地東側から撮影すると、地上展示機には日光が当った筈、太陽が動くと全部逆光になってしまうという。飛行展示が逆光なのは知っていましたが、地上展示機は例年午前中に撮るため、気づかなかった。
第1術科学校と第2術科学校の教材、浜松基地では航空機整備の専門教育と基地防空の専門教育をおこなっている為に、その教材として各種ミサイルと航空機が配備されているのですね。飛行展示には参加しませんが、これらの地上展示は浜松の醍醐味の一つでしょう。
航空教育集団司令部が置かれていまして、敷地が広大な浜松基地ですが、一つはE-767早期警戒管制機部隊の拠点として、一つはT-4練習機を運用する第1航空団の拠点として、そしてもう一つは航空自衛隊教育体系の総本山としての、基地の顔があるといえましょう。
ブルーインパルス。当初はブルーインパルスが離陸する前に正門付近へ戻る予定でした。航空祭プログラムではブルーインパルス飛行展示が最終段に予定されていることが多いのですが、ブルーインパルスの飛行展示時間帯に併せて来場者が集うのは前述の通りです。
浜松基地はブルーインパルス発祥の地ですので、これも浜松基地らしい情景といえるのですが、もっとも来場者が集まる時間帯の飛行展示が最終段に行われる、ということは同時にこの飛行展示の終了とともに一挙に帰路に就くことを意味します。帰りが混むのですね。
広報館へ転進し、満員御礼の航空祭会場とブルーインパルス、その構図を撮影した後に路線バスで撤収、というものが理想ではあったのですが、実際ここまで禁止されているレジャーシートにキャンプチェアが林立散乱している状況、地上展示機を撮影するのも大変だ。
地上展示航空機を撮影しているうちに転進の時間的余裕はなくなってしまいまして、ここは一つ腹を決めて会場にてブルーインパルスを撮影しよう、と。逆光でも、広角レンズで観衆とともに構図を決めてみますと、案外と面白い写真として仕上がるものなのですね。
ブルーインパルス、岐阜航空祭では思い切り寄せようと、APS-Cカメラにサンニッパとエクステンダー、つまり単焦点で420mm相当レンズを装着するという、保守的な私としては、かなり思い切った撮影を試みたのですが、広角レンズの方が仕上がる写真としては面白い。
青空にブルーインパルス、その為に脚立、という方を見かけますが、ブルーインパルスの場合は逆に盛り上がる観衆とスモークを引く曲技飛行、という構図、つまりまわりの司会を遮る人々の方が活況を伝えてくれる主役ともいいえるのですよね。これは会場ならでは。
E-767とブルーインパルス、という構図がほしかったのですが、なにぶん地上展示の端の方に追いやられていましたので、ちょっと構図を試したのですが、立ち入ることが出来る場所からは厳しかったです。会場のど真ん中にE-767とか、期待したいが、無理でしょうか。
浜松駅へのシャトルバス、なるほど、混雑していますね。一見並んでいないように見えても、実は長く誘導しているだけでシャトルバス乗り場から航空教育集団司令部庁舎の手前まで延びている、印象でしょうか。仕方ないので遠鉄バスにて撤収することとしました。
さわやかハンバーグが近くにありまして、一時間くらいならば並んで寄ってもいいかな、とおもいつつ、行ってみれば一時間並んでも無理そうなほどに店舗の外まで行列が。ハンバーグ断念、満員のバスですがとりあえず東名高速手前に浜松駅行きのバス停を見つける。
遠鉄バスは幸い空いた車内に座る場所を見つけられましたが、一瞬の事、その次のバス停で満員になる。そして渋滞に巻き込まれたまま、ちょうど一時間、実際には59分でしたが、時間をかけて浜松駅に到着、満員バスは複数のバス停を行列を目の前に通過していました。
築城基地航空祭で経験しましたが、混雑している路線が上下線の片方だけの場合、一旦反対側に行きまして観光や散策を楽しんだうえで、本来の目的地へ行った方が早い、という事もあります。混雑していますとバスは扉の開閉を行わない、喩え30分間隔運行でも、ね。
鰻丼、と行きたいところですが浜松駅周辺の鰻は漁協直営店などを除けば非常に割高で、その分上質なものが並んでいるのでしょうが、お手頃な市内や郊外まで行く時間は流石にない、そして体力的にも厳しくなっていました。予算的に浜松餃子で乾杯だ、と思い立つ。
浜松餃子、駅周辺を散策しますと、どうも新浜松駅界隈が再開発されたようで、しかし浜松駅構内の浜松餃子は大行列、なにも食べずに帰路に就くのは残念ですので、考える。駅蕎麦は空いていますが、浜松駅の駅蕎麦は東海道線屈指の、と経験していまして、どうも。
豊橋に行こう。豊橋駅へ向かい、まずは駅麺で閉店となった京都駅改札横を除けば阪急蕎麦と並び屈指の美味しい麺、つけ麺を愉しんだ後に豊橋散策へ。路面電車と共に豊橋のホビーショップ事情というものの深さを知ります。寿司と駆逐艦を楽しみ帰路につきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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