ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『アトミック・ブロンド』

2018-10-21 12:00:05 | 外国映画










 
2017年に公開された、デヴィッド・リーチ監督、シャーリーズ・セロン主演によるアメリカ映画。ドイツ・スウェーデンとの合作です。

舞台は1989年秋のベルリン。そう、ドイツ東西の壁が取り壊され、冷戦時代に終止符が打たれたその時、水面下では東西陣営のスパイ達が暗躍し、苛烈な諜報戦争が繰り広げられていた!っていうお話。

シャーリーズ扮するロレーン・ブロートンはイギリス秘密情報部、すなわちジェームズ・ボンドと同じM16に所属する最強の女スパイ。

製作総指揮も兼ねるシャーリーズが「女性キャラクターを男性と同じルールが適用される状況に置きたかった」と語ってる通り、ロレーンは従来の美人スパイみたいに色気を武器にするんじゃなくて、屈強な男どもと真っ向から闘い、他国の女スパイ(ソフィア・ブテラ)と出逢えば即ベッド・イン、性の虜にして情報を聞き出しちゃうというw、本当に007みたいな凄腕スパイがたまたま女性だっただけ、っていうキャラなんですよね。

そんなお話に説得力を持たせる為、シャーリーズはほとんどのアクションを実際に自ら演じ、レズビアン・プレイにも手抜き無し! 当たり前のように全裸ヌードも披露してくれます。

監督があのガンフーアクション『ジョン・ウイック』シリーズや『デッドプール2』も手掛けてるデヴィッド・リーチですから、格闘シーンの激しさも半端じゃありません。

しかも、ヒロインが男どもを軽々ぶっ飛ばすファンタジックなアクションじゃなくて、腕力面での不利さもちゃんと描き、それを手数の多さで補い、手近にある小物を何でも利用し、スキあらば股間を狙う等、徹底してリアルを追及してる。だからあのシャーリーズの美しい顔がボコボコにもなっちゃう。

彼女みたいな大物美人女優がここまでやっちゃったら、女性アクション物でこれを超えるのはもう無理なんじゃないの?って思うくらい、本当に限界スレスレまでやっちゃってますから、それだけで私は感動しました。マジでシャーリーズは、映画に命を賭けてます。話が少々重苦しくても、BGMが多少うるさくても、私はいっさい文句ありません。

アクションを抜きにしても、徹底してクールなシャーリーズはメチャクチャ格好良いし、ソフィア・ブテラは可愛いし、そんな二人のヌード&濡れ場が見られるんだから文句などあるワケがない!

観てスカッとするような映画じゃないんだけど、アクション物、女性ヒーロー物がお好きな方には、もう行き着く所まで行っちゃった感すらある本作を是非ともオススメします。
 


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