ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『麒麟がくる』最終回

2021-02-07 23:50:02 | TVドラマ全般










 
新型コロナウイルスの影響により年を跨いで最終回を迎えた『麒麟がくる』、久々にほとんど欠かさずに観たNHK大河ドラマです。

やっぱり戦国時代は興味深いし、特に織田、豊臣、徳川の三大武将がどんなキャラクターとして描かれるのか、作品によってかなり違って来るのがホントに面白い。

今回はマザコン気味の繊細な青年として登場した丸顔(!)の信長(染谷将太)、人懐っこく見えて実は誰より腹黒い秀吉(佐々木蔵之介)、そして思慮深い人格者の家康(風間俊介)と、意表を突いてはいるけど「ああ、そうだったのかも」と思わせる説得力がそれぞれにあったと思います。

染谷くんは世間から色々言われただろうけど、神経質で臆病な信長を巧みに演じて良かったんじゃないでしょうか?

そしてもちろん、主役の明智十兵衛光秀=長谷川博己さん! この人が魅力的でなければ毎週欠かさず観たりはしません。『家政婦のミタ』『鈴木先生』『デート/恋とはどんなものかしら』『まんぷく』と、私が近年ハマった連ドラで長谷川さんの主演作がなんと多いことか! なんて人だ! おいちょ待てよ!

その光秀と信長が友情関係からあんな結末に至るまでの過程を、まぁそれがメインテーマだから当たり前とはいえ、詳細に解り易く描いてくれた脚本も見事だと思います。とても説得力がありました。

私はこれまで明智光秀を『スター・ウォーズ』のキャラに例えるとアナキン・スカイウォーカー(後のダース・ヴェイダー)だと思ってたけど、違いますね。織田信長がアナキンで、光秀はその師匠であるオビワン・ケノービでした。

主従関係は逆だけど、ダークサイドに堕ちてしまったアナキンを、最強の騎士に育て上げた責任を取ってオビワンは、涙ながらに自ら討伐しました。それが光秀にとっての「本能寺の変」だったんだなと。そういえばアナキンも信長と同じように炎に包まれて死んでいきました。(死ななかったけど)

信長にイビられた腹いせでリベンジしたような、これまでの作品における光秀とは全く違った解釈で、そこが歴史ドラマの醍醐味なんですよね! 誰も真実を知らないからこその面白さ。

いや、歴史に限らず、現在の日常において腹に据えかねるアイツやコイツにも、実は思いもよらぬ優しい真意が隠されてるのかも知れない。深く掘り下げないと解らない真実が、たぶん世の中には無数にある。そんなことも考えさせてくれる作品でした。

門脇麦さん、尾野真千子さん、川口春奈さん、木村文乃さん、芦田愛菜さんと、女優陣も華やかで素晴らしかったです。

男優陣で印象に残ったのは滝藤賢一さん、岡村隆史さん、西村まさ彦さん、ユースケ・サンタマリアさんあたりかな? 話題になった本木雅弘さんや片岡鶴太郎さん、堺正章さんは、ちょっと演技がクサかったw(ディレクターさんの指示なんでしょうけど)

そう言えば最終回の1シーンだけ登場した黒田官兵衛、あれ濱田岳くんですよね? どんだけ丸顔が好きやねん『麒麟~』スタッフ!w

とまぁ、なんだかんだ文句も言われがちな大河ドラマだけど、豪華キャストだしやっぱ見応えあります。欠かさず観るかどうかは内容次第にせよ、次も楽しみにしてます。
 

コメント (7)
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