goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『おみやさん』シリーズ '02~'12

2019-05-10 00:00:06 | 刑事ドラマ HISTORY







 
2017年に渡瀬恒彦さんが亡くなられました。

私としてはやっぱり、ヤクザ映画の類よりも『大激闘/マッドポリス'80』『特命刑事』の氷室キャップはじめ『刑事物語'85』のジョーさん、そして『警視庁捜査一課9係』シリーズの加納係長と、切れ味鋭い刑事役のイメージが強い俳優さんでした。

『警視庁捜査一課9係』は第12シリーズに向けて出演準備されてたそうで、2時間スペシャル物でも『十津川警部』や『タクシードライバーの推理日誌』等、安定した人気を誇る長寿シリーズの数々に主演されてました。

テレビ朝日系列の木曜夜8時枠で2002年からスタートした主演作『おみやさん』も、実に第9シリーズ(2012年)まで放映され、2016年まで2時間スペシャルも4本創られた人気作。テレビ朝日&東映の制作で、木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で放映されました。

原作は石ノ森章太郎さんの漫画『草壁署迷宮課刑事おみやさん』で、このドラマ版では京都が舞台になっており、第1シリーズは『京都鴨川東署迷宮課おみやさん』というタイトルでした。

(なお '85年、'87年にも朝日放送制作、緒形拳主演により『迷宮課刑事おみやさん』『六本木ダンディーおみやさん』のタイトルで連ドラ化されてます)

昨今1つのジャンルとして定着しつつある「コールドケース」物のはしりで、主人公=鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)は資料課の課長。過去の未解決(迷宮入り)事件を次々と解決させちゃうから、通称「おみやさん」。

その相棒となる資料課員=七尾洋子に櫻井淳子、鑑識課員=金沢桂子に七瀬なつみが扮するほか、捜査課の刑事に懐かしの旧・加瀬大周、不破万作、小野寺 丈、刑事課長に片桐竜次、署長に谷 啓、鳥居家の家政婦に菅井きん、といった俳優陣が脇を固めておられました。

主人公の鳥居は富豪の家に育ったお坊ちゃんで、おっとりした性格。相棒の七尾は勝ち気で大雑把な三枚目キャラで、とても明るい作風になってるのが私好みです。

未解決事件の謎解き自体は今や見飽きたモチーフだし、人情話=お涙頂戴に走る傾向があるのはマイナスポイントだけど、渡瀬さんのクールな演技が押しつけがましさを中和させてくれます。もし、これを熱演型の俳優さんがやられてたら、私はソッポを向いた事でしょう。

そう考えると、やっぱり貴重な俳優さんでしたね。兄の渡 哲也さんと違って病弱なイメージが無かったもんで、出演作をこれまで当たり前みたいに観てましたけど、失って初めて存在の大きさを思い知らされました。合掌。

なお、2012年の第9シリーズ『新・おみやさん』からはヒロイン役が京野ことみさん、貫地谷しほりさんへと変遷し、高島礼子さん、戸田恵子さん等もレギュラー入りされてます。

おみやさんは女性との絡みがやたら多く、さぞや渡瀬さん、気持ちよくお仕事されてた事でしょうw
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『空から降る一億の星』2002

2019-05-09 00:00:23 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2002年の春シーズン、フジテレビ系列の月曜夜9時「月9」枠で全11話が放映された、北川悦吏子 脚本によるラブ・サスペンスドラマ。2018年に韓国でリメイクされたそうです。確かに韓流ドラマっぽい内容ですね。

女子大生殺害事件を担当した日ノ出警察署・刑事課の堂島刑事(明石家さんま)が、妹の優子(深津絵里)と親しい財閥令嬢・美羽(井川 遥)の誕生日パーティーに招待され、そこで見習いコックの涼(木村拓哉)と運命的に出逢います。

妹の優子が涼に惹かれていくのを横目に、事件の容疑者として涼の身辺を捜査した堂島は、彼がかつてやむなく射殺した犯人の息子であることに気づきます。

あの時、堂島はまだ幼かった犯人の子供2人を引き取ったんだけど男の子は失踪し、残った女の子を妹として面倒みてきた。そう、優子の本当の兄は涼なんだけど、涼はそのことに気づいておらず、父親を殺した堂島への復讐が目的で優子に近づいたのでした。

序盤は単なる女たらしにしか見えなかった涼の悲しい正体が徐々に明かされ、さらなる悲劇に向かっていくというストーリーで、実質の主役は木村拓哉さんであり、刑事の明石家さんまさんは言わば狂言回し。

だからこれを「刑事ドラマ」と呼ぶのは正しくないんだけど、ちゃらんぽらんに見えて実は鋭い洞察力を持つさんま刑事はなかなか格好良いし、これまで刑事役のオファーは無数にあった筈なのに、なぜか頑なに断り続けてる(としか思えない)キムタクさんに、もうそろそろ引き受けてもいいんじゃないの?っていう想いもこめて今回「HISTORY」に加えることにしました。

このドラマにおけるキムタクさんを、私はあまり良いとは思えませんでした。ニヒルに振るまいながら時おりハニカミ笑顔を見せたり、思わせぶりな台詞を小出しにする謎めいたキムタクさんは「あざとさ」ばかり眼について気持ちが悪い。なにげにスタイルの良いさんまさんと並ぶとキムタクさんのでかい顔面が目立つし、カッコつけてる分だけ滑稽にも見えて来ちゃう。

キムタクさんは、こんな斜に構えた役より映画『武士の一分』の時みたいに実直なキャラを演じた方が断然良いと私は思います。実は似合ってないニヒルな役ばかりやってるから、キムタク主演と聞いただけで敬遠しちゃうようなアンチが増えたんじゃないでしょうか?

作品そのものは評価しないけど『HERO』シリーズで演じた「ジーパン検事」はチャーミングで良かったと思うし、もし「まだ若いから」っていう理由で刑事役を固辞されて来たのだとしたら、今がちょうど良い年齢ですから是非いっぺん挑戦して頂きたいです。

まぁ要するに、私自身がこういう謎解き主体のドラマ、それも思わせぶりにヒントを小出しにするあざとい創り方が大嫌いなもんで、作者の単なる「ゲームの駒」に過ぎないキャラクターにも肩入れ出来ないワケです。

本放映当時、このドラマは「月9でさんまとキムタクがW主演!」ってことで話題になったし、刑事物の要素もあるから私も注目して第1話を観たんだけど、キムタクさんと井川遥さんのやけにエロチックなキスシーン以外は全く憶えてなかったですw

でも今あらためて観ると、深津絵里さんがバツグンに良いですね。当時、まだ新人だった井川さんの演技力がバッシングされてた記憶があるけど、深津さんと比べられたんじゃちょっと気の毒です。

堂島の相棒刑事として森下愛子さん、そして涼の浮気相手として柴咲コウさんまで登場する豪華さはさすがの月9で、当時のフジテレビの勢いが感じられます。

でも私としては、こんな回りくどい謎解きゲームより、さんま刑事&キムタク刑事のストレートな痛快バディアクション物が観たかったです。これくらいのビッグネームを揃えたバディ物、久々に観たいもんです。
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『亜弥のDNA』2002

2019-05-08 00:00:17 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2002年の冬シーズン、テレビ東京系列のバラエティー番組『アイドルをさがせ!』内のドラマコーナーで全9話が放映された、1話につき7分前後のミニドラマ・シリーズです。制作はエスエスエム。

「刑事ドラマHISTORY」に加えるにはあまりに異色かも知れないけど、『太陽にほえろ!』の「DNA」を色濃く感じさせる素晴らしい作品であり、なおかつ私の感性とバッチリ合う素晴らしい作者、よほどのイケメンに違いない天才クリエイターの手による「幻の傑作」なので、皆さんに知って頂くべく取り上げる事にしました。

東京・山田警察署の捜査一係に勤務する田口刑事(三遊亭亜郎)&岩城刑事(久保和明)のドジな若手コンビがある日、いつものごとく犯人(ホリケン。)を取り逃がしそうになるんだけど、紅い革ジャンの美少女が突如現れ、一人であっという間に犯人を確保しちゃう。

そこに遅れて駆けつけた、田口&岩城の上司であるスゴ腕警部=松浦さゆり(三嶋幸恵)が、その光景を見て驚きます。

「亜弥! 何やってんの!?」

その美少女は、まだ中学生であるさゆりの一人娘=亜弥(松浦亜弥)なのでした。

それ以来、亜弥は捜査一係のボス=藤堂係長(上原袈裟俊)が認知症でボケてるのをいいことに、さゆりの制止を無視して捜査に首を突っ込み、時には拳銃もぶっ放し、次々と凶悪犯たちを挙げて行っちゃう。

その裏には、家庭をないがしろにしてでも捜査に打ち込む母を、それほどまで夢中にさせた刑事という仕事を理解したい、一人娘の切実な想いがあるのでした。

当時売り出し中だったハロープロジェクトの新人アイドル=松浦亜弥を主役にして何か撮れ、注文は役名を「松浦亜弥」そのまんまにする事だけ、あとは好きなようにやれ。

そんな大雑把なオーダーを受けた本作のイケメン監督(兼脚本・編集)さんは、即座に「太陽にほえろ!みたいな刑事物をテレビの連続ドラマとして創る」という幼い頃からの夢を、この機会に実現させようと思い立ったそうです。

『太陽~』マニアの方ならとっくにお気づきかと思いますが、藤堂、田口、岩城といった役名はボス、ボン、ロッキーそのまんまで、亜弥が捜査に首を突っ込む動機もマミー刑事のアレンジ設定。

また、岩城刑事が過去のトラウマによって抱える「拳銃恐怖症」を、亜弥が荒療治で克服させて去っていく最終回の展開も『太陽~』へのオマージュ。ていうかパクりw

もちろん、そんな分かる人にしか分からないパロディだけで(短編とはいえ)ドラマが成立する筈もなく、メインは松浦母娘の確執と和解のドラマ、意外にちゃんとしたアクション描写、『裸の銃を持つ男』シリーズのザッカー兄弟に影響されたナンセンスギャグの数々、そして何よりそれ以前に、当時まさにブレイク真っ最中だった「あやや」こと松浦亜弥さんの凄まじいアイドルオーラの魅力に尽きます。

グループではなく単体のアイドルであれだけ売れた人は「あやや」がたぶん史上最後で、この『亜弥のDNA』制作がスタートしたちょうどその頃に爆発的に売れ始め、お陰で撮影スケジュールが正味3日間しか確保できず、大変な苦労を強いられたイケメン監督はストレスで身長が縮んだそうです。

しかし、いくらイケメンでも無名の新人監督だった彼が、バラエティー番組の1コーナーとはいえ天下のアイドルを主役にドラマを撮らせてもらえるなんて有り得ないことで、あややのブレイクがあと数日早ければこの作品は生まれなかった事でしょう。

それで一生分の運を使い果たし、刑事ドラマを撮る夢まで実現させてしまった監督は、早くも燃え尽きたのか脚本家として数年活動したあとアッサリ東京を離れ、現在は北海道のムツゴロウ王国で動物の乳首をいじってるという噂です。

そんなことはどーでもよくて、松浦亜弥さんが最も可愛かった(と私は思う)時期のハツラツとした姿を捉えた本作は、それだけで一見の価値が充分にあります。実際、DVDはオリコンの週間ランキング(ただし音楽部門)で1位を獲るほど売れたらしく、お陰で中古市場じゃ1円で買えるほど大量に出回ってます。ほぼ送料だけで入手出来ますので、是非w

町中で全力疾走するあやや、44マグナムをぶっ放すあやや、金八先生のモノマネをするあやや等が見られるのもたぶん本作だけ。『ケータイ刑事』シリーズが登場するのはこの直後で、女学生が刑事になっちゃうドラマとしても先駆的。しかもあっちは高校生、こっちは中学生ですw

また、第1話で無自覚にスケバン刑事風のポーズを取り、犯人から「スケバン刑事も知らない子供じゃねえか!」って言われたあややが、数年後に映画『スケバン刑事/コードネーム麻宮サキ』で主役を張った事実にも感慨深いものがありますw

上記キャストのほか、田中美穂、高野カオル、小林優美、児山武志、中村哲也、山田広野etc…と、マイナーだけど味のある役者さんが揃っており、メジャー作品とは全く違う独自の世界観を持つ刑事ドラマ『亜弥のDNA』を、私は大いに支持します。
 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『太陽にほえろ!2001』2001

2019-05-05 00:00:11 | 刑事ドラマ HISTORY









 
『太陽にほえろ!』終了から約10年後、日本テレビ系列の金曜ロードショー枠で「放送開始25周年記念スペシャル」として『七曲署捜査一係』が3作、’97年、’98年、’99年に放映されました。

番組の生みの親である岡田晋吉さんが、中京テレビの重役に出世してドラマ制作からしばらく遠ざかっておられたのが、ようやくゆとりが持てる立場になられたんですね。

で、岡田さんは「単発でいいからドラマを創らせて!」って日テレに掛け合って、じゃあ数字が稼げそうな『太陽』の続編ならば、って条件でOKを貰ったんだそうです。

愛があるんだか無いんだかよく分かんない制作動機だけどw、とにかくTVドラマを創ることが好きで好きで仕方がないお人なんですよね。根っからのクリエーターなんです。

で、第1弾は20%、第2弾は22%という高視聴率を稼ぐ事になります。やっぱり『太陽』人気は根強く、舘ひろしさんが新ボスを演じる話題性もあって、視聴者に「どんなもんかな?」っていう興味を抱かせたんでしょう。

ところが、押尾 学をキャスティングした第3弾はいきなり16%にまで下がっちゃった。それには色んな要因があるでしょうけど、要するに「継続して観るほどの面白さじゃなかった」って事なんだろうと思います。

視聴率で失敗した『太陽』チームは翌年、舘さん主演による新しい単発ドラマ『刑事』を送り出すもまたもや失敗。(なぜ、そんなにしてまで、しつこく舘さんに刑事役をやらせるのか?)

いよいよ崖っぷちに追い詰められた岡田さんは、それまであえて避けて来た『太陽にほえろ!』というタイトルを、いよいよ番組名に冠して起死回生を図られました。それがこの『太陽にほえろ!2001』です。

新人刑事=ジュンこと松浦 淳に金子 賢というキャスティングは悪くないと思ったものの、ジーパン(松田優作)に憧れて刑事になったという設定には、さすがに失笑せざるを得ませんでした。

視聴者にとっては確かにジーパン刑事はカリスマ的存在だけど、ドラマ世界の中じゃ無名の(しかも30年も前の)一巡査に過ぎなかった人です。なのに、それを崇めて部屋にポスターまで貼ってる(しかも拳銃を構えたジーパンの勇姿。一体、誰が何の為に撮った写真なのか?w)って、まるでストーカーじゃないですか。

ファンサービスしてくれるなら、そんな無理やりな設定よりも、ドックやブルース、マイコン(笑)らの現在を見せてくれた方が、よっぽどファンは嬉しいですよホントに。

まぁ、そういったジーパン絡みの設定は、ゲストにシンコ=高橋惠子さんを迎えることから後付けされたのかも知れません。

だけど、ジーパン殉職を機に刑事を辞めた筈のシンコが、なぜか七曲署に鑑識課員として勤めてる(しかも舘ボスに惚れている!)っていう設定がまた、かえってオールドファンの神経を逆撫でしたように思います。

創り手に『太陽』への愛が無いワケじゃないでしょう。けれど、こんな無理やりな形で過去のキャラクターが引っ張り出される事を、ファンは誰も望んでない筈です。まして新しいファンはジーパンにもシンコにも思い入れは無いでしょうし。

せっかく馴染んで来た新一係メンバー達も、舘ボスを除いてなぜか総入れ替えされちゃいました。新キャストは大路恵美、宮下裕治、浪花勇二、工藤俊作、黒鉄ヒロシという面々。知名度が一番高いのが漫画家の黒鉄さんというw、何なんですか、この地味にも程がある人選は!

いや、地味なのが悪いワケじゃない。『七曲署捜査一係』三部作のメンバー達は、地味ながらも『太陽』らしい精悍さと熱さを感じさせてくれました。今回のメンバーにはそれが無い。

そうやって『太陽』らしさを捨てて、全く新しいドラマがやりたいんだったら、最初から他の番組として創ればええやろ!って思いました。ただ数字を稼ぐ目的だけで『太陽にほえろ!』の名を語らないでよ!って。

岡田さんとしては起死回生で、数字が良ければ連ドラ化も視野に入れてたという『太陽にほえろ!2001』ですが、残念ながら……いや、当然と言うべきでしょう、視聴率は11%という、昔の『太陽』なら絶対に有り得ない大惨敗を喫し、七曲署の歴史はほろ苦い結末をもって、幕を下ろしたのでした。

まぁ視聴率はどうでもいいとしても、やっぱりリメイクなんか最初からやるべきじゃなかったんです。オールドファンは「こんなの『太陽にほえろ!』じゃない!」って思うだけだし、新しい視聴者は「なんじゃ、この古臭い作劇は」って失笑するだけで、けっきょく誰も喜ばない。

唯一嬉しかったのは、大野克夫さんによる新しい『太陽』のスコアがたくさん聴けた事だけです。それとて昔の楽曲の方が遥かに良いんだけど。

ホントに、返す返すもこれが七曲署の終着駅だなんて、私としては残念で仕方ありません。せっかく裕次郎ボスの復帰をもって飾った有終の美が台無しになりかねません。

だけど所詮、リメイクなんて一過性のイベント、余興に過ぎないんですよね。誰も憶えちゃいないでしょうし、これが『太陽』の歴史に泥を塗ったワケでもない。だから腹も立ちません。

これで七曲署ヒストリーを締めくくるのもあんまりなんで、最後に良い話を書きますと、シンコ役の高橋惠子さんが一係室に入って「ボス」って台詞を言う場面の撮影で、高橋さんは涙が止まらなくなって、しばらく芝居が出来なくなっちゃったそうです。

それで1時間近く待たされた舘さんは、高橋さんを責めるどころか「そこまで気持ちが入ってるのは素晴らしいし、(『太陽にほえろ!』が) そんな番組だった事が羨ましい。OKベイビー」とか言って、すっかり高橋さんのファンになられたんだとか。

出演期間が長かったせいもあるでしょうけど(高橋さんは2年)、役者さんがそんなにまで出演作に対して愛着が持てるのって、現在じゃなかなか有り得ない事でしょう。

『太陽にほえろ!』って、そういう番組だったんです。だからこそ、我々ファンの心にも深く刻まれて、決して消えることが無いんですよね。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ルーキー!』2001

2019-05-04 00:00:05 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2001年の春シーズン、フジテレビ系列の火曜夜10時枠で全12話が放映された、関西テレビ制作による刑事ドラマ。

東京・天現寺署の生活安全課に配属された新米刑事=愛田 誠(堂本光一)が、失敗を繰り返しながら成長していく姿をコメディタッチで描いた、久々に'70~'80年代の刑事ドラマを彷彿させる作品です。

主人公の愛田は安定を求めて公務員になり、危険を避けるため生活安全課を志望した如何にも現代っ子なんだけど、昔気質の熱血刑事=北見(筧 利夫)とコンビを組まされたお陰で感化され、熱い刑事魂に目覚めて行くことになります。

で、事なかれ主義でいまいち頼りない課長=五十嵐警部を演じたのが山下真司さん。その課長をヨイショして出世を狙う、身も心もダサい腰巾着=芹沢警部補を演じたのが石原良純さんというw、明らかに『太陽にほえろ!』を観て育った世代のスタッフによるお遊びキャスティング。

刑事たちはよく走るし、基本はハッピーエンドのヒューマン路線で、当時『踊る大捜査線』や『ケイゾク』等のヒットで刑事ドラマの在り方が大きく変わろうとしてた中、あえて原点回帰を目指す創り手たちの熱い心意気が感じられます。

ただし主役はジャニーズ(KinKi Kids)の王子様ですから、ターゲットは若い女性視聴者層。当時の女子たちはこの昭和テイスト溢れる刑事ドラマを一体どんな風に受け止めてたのか、聞いてみたいけどそんな人はこんなブログ読まないですよねw

私としては、新聞社のカメラウーマン役でレギュラー出演された(当時売り出し中だったであろう)内山理名さん、連ドラにおける刑事役は『刑事貴族』以来10年ぶり(?)の黒木 瞳さん、そして小料理屋の女将に扮した我が青春のオナペット・石野真子さん等、華やかキュートな女優陣に注目したいところ。

スニーカー&マイコン(笑)の『太陽』組はハッキリ言って良い所なしだけどw、堂本くんや筧さんが小柄に見えちゃう180cm超の長身はやっぱり格好良く、ビジュアル面で番組を補強されてます。チビの私が言うのも何だけど、やっぱ大男が揃わないと刑事部屋は絵になりませんから。

それにしても、'99年『TEAM』の草なぎ剛くん、'00年『ショカツ』の松岡昌宏くん、そして'01年『ルーキー!』の堂本光一くんと、いよいよ刑事ドラマのジャンルでもジャニーズ勢が幅を利かせて来ました。テレビ番組が女性向けにどんどん傾いて行く、時代の流れを象徴してるように思います。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする