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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

樹木ウォッチング冬から夏へ281サルナシ3

2017年09月13日 | 日記


サルナシの果実断面。マタタビ科マタタビ属。
果実断面はキュウイフルーツにそっくり、それもその筈、キュウイフルーツは近縁のシナサルナシ(オニマタタビ)の品種改良したもの。
雌しべの花柱は放射状に開出しているが、これに対応して子房も放射状の心皮となり、それがそのまま果実の断面の形につながっている。



サルナシの徒長枝。
マタタビ属はみなつる性木本である。
つる植物ながらヤマブドウのような巻きヒゲをもたず、ツルアジサイのような付着根ももたず、サルナシは茎自体で他の樹木などに絡みついていく。
徒長枝は多の樹木などに絡みつくための枝で、風などを利用し旋回運動しながら絡みつく相手を探す。



サルナシのつる。
灰褐色の樹皮は剥がれやすい。
マタタビやミヤママタタビと比べて寿命は長く、茎断面はかなり太くなる。
サルナシのつるは強度もあり、筏を組むのに使われ、大歩危峡・祖谷のかずら橋にもサルナシが使われる。
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