井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

シウリザクラの異変

2013年06月13日 | 日記


シウリザクラの蕾。バラ科サクラ属。
サクラ属でサクラと呼ばれるサクラの樹、エゾヤマザクラなどのサクラ亜属とウワミズザクラなどのウワミズザクラ亜属とがあり、シウリザクラは後者である。
サクラ亜属のサクラと違って総状花序に多数の花をつけ、花序の印象はウワミズザクラとそっくりである。
この段階ではまだ異常なところは見られない。



シウリザクラの花序。
この花は上の蕾の樹とは別、シウリザクラ本来の姿である。
ウワミズザクラの花序によく似るが、花序の長さは普通シウリザクラの方が長い。
ウワミズザクラの花序ではつきでる雄しべが目立つが、シウリザクラの花序は左程ではない。



シウリザクラの病気。
普通なら上の写真のようにウワミズザクラに似た花序になるのだが、この樹では雌しべや雄しべが異常に肥大し赤く色づいている。
これは「シウリふくろ実病」と呼ぶ病原菌によるもので、花披片や雄しべは早い段階で落ち残った子房も委縮して落ちる。
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