キオン。キク科キオン属。
山地の日当たりのよい草原などに生える多年草。
キオンは「黄苑」と書く。「黄花の紫苑」の意味で、シオン(シオン属)に似ることによる。
遠目にはオミナエシにも見えるというので「ヒゴオミナエシ」の別名がある。ヒゴは「肥後(現・熊本県)」のことと思われるが、何故肥後なのかは分からない。
キオンの葉。
同じキオン属のハンゴンソウにも似るが、キオンの葉は被針形~長楕円形で、ハンゴンソウのように裂けることはない。両者を区別するポイントとなる。
キオンの花。
散房状花序に多数の頭花をつける。ハンゴンソウによく似るが、ハンゴンソウの頭花の舌状花が5~7個でるのに対してキオンの頭花の場合、舌状花は5個。
全国に分布となっているが、ハンゴンソウに比べてやや南方系で札幌周辺の個体数は少ない。札幌周辺では月寒丘陵(支笏火山の火砕流台地)に限られているようだが、何故なのかは分からない。
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