
ヒオウギアヤメの群落。アヤメ科アヤメ属。
アヤメ属の中でアヤメに1番の近縁種で、アヤメに良く似ている。
アヤメがやや乾燥した所に生えるのに対して、ヒオウギアヤメは湿った所に生える。
ヒオウギは「檜扇」と書く。檜の薄い板を何枚も重ね合わせたようにくっつけた扇で、昔、衣冠や直衣のときに笏に代えて用いたもの。葉が檜扇に似るところからヒオウギアヤメの名がついたという。

ヒオウギアヤメの花。
花の基本構造はアヤメと同じ。
一番の違いは内花被(3個)、小さくて目立たない。一日花で、朝開いて夕方にはしぼんでしまう。

原生花園あやめケ原。
釧路から厚岸町を経て霧多布(きりたっぷ)湿原に向かう手前にある広さ100haの原生花園、ヒオウギアヤメの大群落が見られる。
馬を放牧し、馬がヒオウギアヤメを食べないので、30万株のヒオウギアヤメが咲き誇るのだという。
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