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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・エゾノシモツケソウ

2021年02月23日 | 日記

エゾノシモツケソウ。バラ科シモツケソウ属。

低地~亜高山の湿原などに生える多年草。属を代表するシモツケソウは関東以西の分布となるが、エゾノシモツケソウは北海道のみの分布となる。

葉はオニシモツケ同様で、単葉に見えるが大きな頂小葉に対して極小の側小葉もつける「変則的羽状複葉」。シモツケソウの場合は側小葉の数は多く、エゾノシモツケソウの場合は側小葉の数は少なく、単葉に見間違えやすい。

この株は雨竜沼湿原産。

ホザキシモツケ。バラ科シモツケ属。

同じ「シモツケ」の名をもつが、エゾノシモツケソウはシモツケソウ属の草本で、ホザキシモツケはシモツケ属の木本。

シモツケは「下野」で現在の栃木県、栃木県産のシモツケが古くから栽培されてその名があるという。

草本のシモツケソウとの一番の違いは葉の形で、シモツケ、ホザキシモツケの葉は正真正銘の単葉で、エゾノシモツケソウのような極小の側小葉はつかない。

ホザキは「穂咲き」で花序が円錐形で縦長になる。シモツケの花序は複散房形で草本のシモツケソウに雰囲気が似る。

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