井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の樹木ウォッチング・ドロノキ4

2022年04月29日 | 日記

ドロノキの葉。ヤナギ科ヤマナラシ属。
ドロノキの葉は広楕円形でヤマナラシとははっきり見分けられる。
表面は濃緑色で光沢があり。裏面は淡緑色。ドロノキの葉では陽葉と陰葉の違いが極めて明らかに見られる。樹冠上部の直射日光の当たる場所には、大型で幅広、質の厚い陽葉となり、樹冠下部や半陰地では、小型で幅の狭く質の薄い陰葉となる。
ドロノキの果実。
ドロノキの果実は蒴果で、熟すと裂開(4裂)して白い綿毛に包まれた小さな種子を大量に出す。
ドロノキの種子。
種子を包む綿毛が開いて風に乗って飛ばされる。
細い葉のヤナギ属の場合、綿毛の種を「柳絮(りゅうじょ)」と呼ぶ。中国語ではヤナギ属の樹を「柳」と呼び、ヤマナラシ属の樹は「揚(よう、揚子江の揚)」と呼び、区別する。ドロノキの種子を「柳絮」と呼ぶこともあるが、正式には「揚絮(ようじょ)」と呼ぶべきとされる。
ドロノキの揚絮は網戸の目詰まりを起こすことで評判が悪い。
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