井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北大苫小牧研究林の花10クサソテツなど

2014年09月11日 | 日記


クサソテツの胞子葉。イワデンダ科クサソテツ属。
シダ植物は胞子で増える。シダ植物の多くは胞子嚢を葉の裏につけるが、光合成する栄養葉とは別に胞子葉を立ち上げるものがあり、「2形性」という。
クサソテツは胞子葉を出す2形性のシダで、胞子葉が雁の足に似るというので「雁足(がんそく)」の別名がある。
クサソテツは「こごみ」の名で人気の高い山菜、山菜時期には胞子葉は枯れ姿になっている。



コウヤワラビの胞子葉。イワデンダ科コウヤワラビ属。
クサソテツの栄養葉は叢生し、胞子葉はその中心部から伸びだすが、コウヤワラビの場合は根茎を伸ばしてその先から胞子葉を立ち上げる。



ミヤマノキシノブの胞子嚢。ウラボシ科ノキシノブ属。
常緑の着生シダ。
葉は単葉で葉裏上部に胞子嚢をつける。ノキシノブは暖地系のシダで、ミヤマノキシノブは寒地型ということになる。
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