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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・フッキソウ1

2019年05月29日 | 日記


フッキソウ。ツゲ科フッキソウ属。
木のようでもあり、草のようでもある。図鑑でも木本とするもの(平凡社「日本の野生植物」)があり常緑性ながら肥大生長しないところから、草本とするもの(保育社「原色植物図鑑」)もある。
要するに双方の性質を併せもつということで、どちらかにはっきり分けたいと考えるのは、人間の方の勝手である。
アイヌは「ユク・トパ・キナ(鹿の群れの草)」と呼ぶ。地下茎を伸ばして群落を作るところからそう呼んだという。
造園の世界では日陰や寒さに強いカバープランツとして重宝される。



フッキソウの新葉。
フッキソウは常緑の葉で越冬し、6月に新葉を展開する。下部の葉はやがて落葉するが目撃されることはまずない。
新葉の展開で茎がこの調子で伸びれば、草丈はかなり高くなるはずだが実際にはそうならない。下部が這う形で草丈は20~30cmどまり。



フッキソウの開花。
下部の雌花は柱頭を開いて開花しているが、上部の雄花はまだ蕾状態。雌花が先行する「雌性先熟」の花。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヒメチドメ (ほぼ毎日訪問)
2019-05-29 21:05:36
オオチドメの次はヒメチドメかと思っていましたが・・・過去に取り上げていましたらごめんなさい。去年、知事公館の三岸好太郎美術館側でヒメチドメを観ました。余計なこととは思いつつ投稿します。
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