井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

イネ科の変わり者ケチジミザサ

2011年09月01日 | 日記
イネ科の植物は単子葉植物の中で、ラン科とともに最も進化したグループといわれる。



ケチジミザサです。イネ科チジミザサ属。
葉が笹に似ていて、縁が縮れていることから「縮みザサ」と呼ばれる。葉や葉鞘、花序軸などに毛が密生するところから、「毛」チジミザサとなる。



ケチジミザサ、花のアップです。
イネ科らしく、長短の芒(のぎ)のつく苞頴(ほうえい)に花が包まれる。白い筒状の部分が雄しべの葯、ブラシ状の部分は雌しべの柱頭である。花序軸に密生した毛が見える。



ケチジミザサの果実です。
果実が熟すと芒(のぎ)の先に粘液がつき、その粘着力で動物などにくっついて種子が散布される。
「粘着タイプ」の「ひっつき虫」、イネ科としては異色である。
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