井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

キンバイと呼ばれる花たち

2011年12月15日 | 日記
キンバイは「金梅」で、梅の花に似た黄色い花をそう呼ぶ。



メアカンキンバイ。バラ科キジムシロ属。
高山の礫地を這うようにして生育する多年草で、北海道の固有種。
黄色い5枚の花弁を持つキンバイと呼ばれる花はいろいろあって同定が難しいが、メアカンキンバイは3出複葉で、小葉は白っぽい緑でくさび形、割と見分けやすい。
雌阿寒岳で採取された標本から「メアカン」と命名されたという。



エゾツルキンバイ。バラ科キジムシロ属。
海岸の塩湿地に生育する多年草。地を這い、節から根を下ろす。
小葉の数が十数枚の羽状複葉で、裏面に白い綿毛が生える。



コキンバイ。バラ科コキンバイ属。
「キンバイ」と名のつくものはキジムシロ属に多いが、こちらはコキンバイ属。胚珠のつき方で2属の判別をするというが、見た目では区別しにくい。
本州では1000~1500mの山地で見られるというが、北海道では低地にも生育する。他のキンバイ類よりは高山性が低い。
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