井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

沢沿いに生育するオオバセンキュウ

2012年01月13日 | 日記
大型のセリ科植物の多くは日当たりのいい草原に生育するが、オオバセンキュウは沢沿いに生える数少ない例である。



オオバセンキュウ。セリ科シシウド属。
葉は1~2回3出羽状複葉でエゾニュウに似るが、オオバセンキュウの葉は節ごとに屈曲(カクカクと曲がる)するのが特徴となっている。



オオバセンキュウ。
総苞片は普通無いが、小総苞片はある。よく似たエゾニュウには小総苞片がない。



ドクゼリ。セリ科ドクゼリ属。
オオバセンキュウの葉に似るが、小葉に2~3裂するものがある。(オオバセンキュウの小葉は裂けない。)
小総苞片が付く点はオオバセンキュウと共通だが、オオバセンキュウの茎が余り分枝しないのに対して、ドクゼリの場合はよく分枝する。
オオバセンキュウの果実が長楕円形で広い翼がつくのに対して、ドクゼリお果実は球形で翼はつかない。
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