ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

顔見世 夜の部

2017-12-09 23:24:24 | 歌舞伎
當る戌歳吉例顔見世興行 平成29年12月1日~18日 ロームシアター京都
芝翫さん、三人の息子さんの橋之助さん、福之助さん、歌之助さんと親子四人の襲名披露です。おめでたい!



ロームシアターのまねき


ロビーにある竹馬 ご贔屓筋の祝儀を顔見世ではこんな風に飾るのだとか


B'zの松本さんの竹馬もありました


佐藤可士和氏デザインの祝幕 赤い丸の中には金字で芝、橋、福、歌と名前の一字が書かれています


顔見世期間限定の八ッ橋サンド これが絶品でした!八ッ橋のあんと生クリームがとても合うのです。ぜひぜひ召し上がってみてください。

●良弁杉由来 二月堂
 鷲にさらわれた我が子の行方を求めて諸国を放浪する渚の方。東大寺の良弁大僧正が昔鷲にさらわれたという話を聞き、東大寺にやってきて、三十年ぶりに我が子と再会する。
 鴈治郎さん演じる良弁が上品。渚の方を演じる藤十郎さんは、言葉がはっきりしないが、それが老女の雰囲気を出していて、さすがです。
●俄獅子
 芸者と鳶頭の踊り。
 時蔵さん、孝太郎さんが演じる芸者さんが、かっこいい。屋号をかいた傘がくるくると回って、印象的です。橋之助さん、福之助さん、歌之助さんの三兄弟も粋な鳶頭で登場。三人も息子さんを産んで立派に育てた三田寛子さんは、梨園で「でかした!」と言われているのではないでしょうか?


レストラン菊水のハイカラ洋食弁当 祇園 テレビで歌之助さんがおススメと言っていましたね。
右上 スモークサーモン、ポテトサラダ 中央上 ローストビーフ、ビフカツ、ロールキャベツ、スパゲティ 左上 オレンジ、メロン
右下 ご飯、ホワイトソース 左下 ゆで卵、パテ、ホタテのフライ、カニ爪、伊勢エビ、魚のフライ、水菜
豪華です。普通、揚げ物の下にしいているスパゲティはあまり美味しくありませんが、このお弁当のスパゲティは美味しかったです。ポテトサラダ、ロールキャベツ、フルーツまでも美味しかったです。ところで、ホワイトソースは何につけて食べるのが正解だったのでしょうか?私はご飯につけて食べましたが・・・。

 芝翫さんの奥様で三人の息子さんのお母様である三田寛子さんをお見かけしました。ロビーではなく会場にまで入ってご贔屓筋にご挨拶をしているようでした。ご挨拶をうけた方は、感激されていた御様子。ご挨拶がすむと下を向いて目立たないように小走りで去る三田さん。大変だと思うのですが、いつも笑顔なのは、さすがです。

●人情噺文七元結
 博打で落ちぶれた暮らしをしている長兵衛。娘のお久は、親のために身を売って金を作ろうとする。お久の孝心に心を動かされた廓の女主人は、50両を貸し、来年の三月までに返せば娘を店に出さないという。娘の気持ちと女主人の情けを感じた長兵衛は、性根を入れ替えようと決心する。川端を通りかかると若い男・文七が身投げをしようとしている。男は、お金の回収にいったが、その50両をすられてしまったので、お詫びに死のうとしていた。長兵衛は、「人の命は金じゃあ買えねえ」と文七に50両を投げつけて家に帰る。次の日、文七の主人清兵衛がやってくる。文七の命の恩人である長兵衛に50両を返し、お礼にお久の身請けをし、さらに文七をお久の縁談を持ち掛けるのであった。
 芝翫さん演じる長兵衛と扇雀さん演じるお兼の夫婦のやり取りがおもしろいです。お兼さんが「ちょんまげをして前掛けをしめて」と言うところを「ちょんまげをしめて」と言い間違い、それからアドリブで「ちょんまげをしめる?」などとワチャワチャやっていました。このハプニングに会場は爆笑です。芝翫さんは、こういう情があって、おかしみのある役もうまいのですね。勘三郎さんを思い出しました。壱太郎さん演じるお久さんは可憐。チョコチョコと小走りで背を丸めて歩く姿がお久の貧しい育ちを表していますが、なんとなく品があります。それにしても顔が小さい!口上のため、鳶頭役で仁左衛門さんがチョコっと出るのも、贅沢な気分になります。

●大江山酒吞童子
 女をさらって食う酒吞童子を源頼光が平井保昌、四天王とともに退治する。
 勘九郎さん演じる酒吞童子が酒を飲んで酔っ払う演技がコミカルで、さすが上手いです。線が細いようなかわいい出で立ちにビックリしましたが、鬼は子供の姿をして酒を好んだから酒吞童子と言われるという話に納得。しかし、最後は、鬼のように骨太な感じで登場し、くりくりと回ってバッタリと前に倒れるのには圧巻です。


ロームシアター前にあるみやこめっせのウィンターイルミネーション

 会場に行く途中、信号待ちをしていたら、鳥のふんがヒット。トホホの気持ちでしたが、顔見世を見て、気持ちが晴れました。満足の一日でした。









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