ささやかな幸せ

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『嫌われる勇気』

2019-02-19 20:49:21 | 
『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見一郎 古賀史健 ダイヤモンド社
 ユング・フロイトと並んで称される三大心理学巨匠のアドラーの教えを哲学者と青年の対話方式でわかりやすく説いていく。
 恥ずかしいことに、私は、アドラーを知らなかった。悩み多き青年が哲学者にかみついたり、突っ込んだりして、アドラー心理学を解き明かしていく。それも私のような読者が「ん?」と思うことを聞いていくのでわかりやすい。でも、さらりと読むことはできない。じっくり読まないと「えっ、どういうこと?」という感じになる。
 私がまず驚いたのはトラウマを否定すること。例えば、人間関係が不安だから引きこもるという原因論ではなく、人間関係で傷つくのが嫌で引きこもりたいために不安を作りだすという目的論だという。
 他者はあなたの期待を満たすために生きているのではない。→改めて言われるとそうだなと気付く。
 ほめる目的は自分より能力の劣る相手を操作する。人からほめられることで「自分は能力がない」という信念を形成する。ほめられることが目的になると他者の価値観に合わせた生き方になる。→育児ってほめることが大切と言われていたよね!?
 特別になる必要があるのか?普通であることを受け入れる。
 ここに存在しているだけで価値がある。
 私は誰かの役に立っているという主観的貢献感を持てば幸せ。他者のために自分の人生を犠牲にするのとは違う。
 今、ここに真剣に生きる。過去も未来も見ない。競争する必要も目的地もいらない。
 等々、私にとっては、「なるほど」「そうなのか」と思うことがいっぱいで、よかった。アドラー心理学の本をもっと読んでみようと思った。
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