『カレーの時間』 寺地はるな 実業之日本社
ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは――
祖父の昭和な言動には、「今はそれじゃダメなのよ」「時代が違うのよ」とツッコミの嵐。嫌な奴だが、それこそ時代でしょうがなかったのかもしれない。生い立ちがそうさせたのかもしれない。
最後はホロリとしてしまった。不器用な男だが、家族を愛し、一生懸命に生きてきたのだ。
「カレーって、国民食なんだなぁ」としみじみと思った。
『ツバメのひみつ』 長谷川克 緑書房
人間にとって身近な鳥でありながら謎の多いツバメの実態に迫る。基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりまで、最新の研究で明らかになった事実などを盛り込みつつ、わかりやすく解説。
ちょっと、難しいところもあったが、知らないことがいっぱいわかって楽しかった。
ツバメが卵をあたためる部分は、羽毛がなく肌で直にあたためるのだとか。子が巣立ちした後も親はしばらく子の世話を続けるとか。ツバメの親の帰還率は50%くらいで、巣立ちのヒナにいたっては、3%くらいと渡りは大変なこと。ヨーロッパのツバメは、浮気しがちだが、アメリカや日本のツバメは浮気をあまりしないこと。燕尾の長いオスは、巣作りをサボりがちとか。ツバメの耳は、普段は羽毛におおわれているが、穴があいているだけとか。へぇ~、そうなんだ~ということばかり。
ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは――
祖父の昭和な言動には、「今はそれじゃダメなのよ」「時代が違うのよ」とツッコミの嵐。嫌な奴だが、それこそ時代でしょうがなかったのかもしれない。生い立ちがそうさせたのかもしれない。
最後はホロリとしてしまった。不器用な男だが、家族を愛し、一生懸命に生きてきたのだ。
「カレーって、国民食なんだなぁ」としみじみと思った。
『ツバメのひみつ』 長谷川克 緑書房
人間にとって身近な鳥でありながら謎の多いツバメの実態に迫る。基本的な生態から、飛翔と渡り、恋愛事情、子育て、文化や人間とのかかわりまで、最新の研究で明らかになった事実などを盛り込みつつ、わかりやすく解説。
ちょっと、難しいところもあったが、知らないことがいっぱいわかって楽しかった。
ツバメが卵をあたためる部分は、羽毛がなく肌で直にあたためるのだとか。子が巣立ちした後も親はしばらく子の世話を続けるとか。ツバメの親の帰還率は50%くらいで、巣立ちのヒナにいたっては、3%くらいと渡りは大変なこと。ヨーロッパのツバメは、浮気しがちだが、アメリカや日本のツバメは浮気をあまりしないこと。燕尾の長いオスは、巣作りをサボりがちとか。ツバメの耳は、普段は羽毛におおわれているが、穴があいているだけとか。へぇ~、そうなんだ~ということばかり。