ささやかな幸せ

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『スマホ脳』

2021-06-08 22:21:31 | 
『スマホ脳』 アンデッシュ・ハンセン 久山葉子訳 新潮新書
 平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。
長い間かけて構築した人間の脳のシステムが、現代の急激な環境の進化についていけないということらしい。スマホにはまるのも、当たり前のことだとよくわかった。
 私は、スマホ隆盛の前後を知っている。だから、「スマホの最大の影響は時間を奪うこと」ということがよくわかる。You tubeなんて見出したら何時間でも見ていられるもの。もしかしたら、生まれた時からスマホを触っている人たちは、意味がわからないかもしれない。「タブレット使用制限があり、よく眠り、よく遊ぶ子は成績がよい」というのは、得心。子どもたちのために、気をつけてほしい。
 「人は一度に一つのことしか集中できない」というのも納得。一度にたくさんのことに手を出すというのは、目が忙しいだけで能率が悪いことは、片付け本にもよく書いてある。職場でも、スマホを机に出している人は、仕事のミスが多い。(パートは、スマホで連絡を取る仕事をしていないから、本当は出してはいけないんだよう。上司よ、注意しようぜ)スマホを机に置いているだけで、ついつい見てしまうので、目に入らないところに置くべきらしい。
 睡眠と運動は大切とか、当たり前のことを言っていると思うかもしれない。しかし、現代は、睡眠と運動をとる時間がなかなか取れないのだ。もう一度、生活を見直してみたいと思う。壊れないうちに。
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