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ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『ファーストラヴ』

2018-08-07 21:28:50 | 
 『Ibasyo』のように自傷する女の子が出てくる話を図らずも読む。

『ファーストラヴ』 島本理生 文藝春秋
 女子大生・聖山環菜が父親殺害の容疑で逮捕された。臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねる。「動機がわからない」と言う環奈。環奈と周囲の人の証言の食い違い。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
 直木賞受賞作。先がわからないので、夢中で読んでしまう。最後の裁判のシーンからはより加速する。ラストは明るさが見えていい。
 しかし、少女の弱みにつけ込み、断りにくい状況に追い込み、蝕んでいく男たち。卑怯さに腹が立つ。ゾっとする。いろんな場面で、女の人は似たようなことを経験していると思う。
 周囲から期待される通りにふるまってしまい、嫌だけれども嫌だと言えなかった人へ。嫌だったら「嫌」と言っていいんだよ。あなたは悪くない!

 虐待の話が続いたので、ほっこりした話を読みたい。
コメント
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