世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

幻獣ヌートリア

2011年04月03日 20時40分18秒 | Weblog
日曜日、
練馬区立美術館に「グランヴィル 19世紀フランス幻想版画」を見に行く。
擬人化された動物の絵がたくさんあって楽しい。
花とかも擬人化されていておもしろい。
練馬の桜はもう半分くらい咲いていた。

せっかく練馬に来たので、
このあたりに住んでいる弟にメールする。
すると「相手をしてあげる」と返事が来たので、
ドトールに入ってダベる。
伯母さん(愛知在住)が送ってくる「原発危ない情報」に
どう返信したらいいものかとか、
父がダンボール詰めして送ってきたカロリーメイト(非常食用)を
どうしたらいいかとか、
母が故宮博物館で買ってきた「白菜ストラップ」を
いかにうれしい顔して受け取るかなど、
かなり具体的な身内の対策案を模索しあう。
「どうせならウチ来る?」と言われてついて行く。
仕事終わりのお嫁さんがいて、チャイを入れてくれた。
それから、
地震でかざってあったガンダムが畳にささってた話とか、
愛知の村には大根をくり抜いてそこにお酒をそそぎ、周りをかじりながら飲む祭りがあるとか、
岐阜の公園にはヌートリアという半水性の巨大げっ歯類が住みついているとか、
そんな話をして帰ってきた。

区立美術館で、絵画教室の発表展示がされており、
中に入ってくるくる見ていると、
出品者らしき生徒同士が話している。
曰く、「今のこの時期だから、この色がすごく救われるのよ」とか、
「あそこに色がもう一つくるといいねって先生もいってたけど、あえて置かないのよ、いやよそんなの」とか、
「今度は立つようにします」とか、
「上はいいけど下はダメ」とか、
「もっと勢いよく塗っちゃえばいいのに、ときどきここのところに青を入れたり、こっちは意外とこちょこちょって」とか、
「ここには、ええーって驚かせるような世界がないじゃない?」とか、
作品の批評をし合っているのだけど、
ぞくぞくとすることを言っているなあと思っておもしろかった。
ともすれば私もこういうことを言ってしまいがちな人間であるため、
気をつけよう鶴亀鶴亀、
と思ってその場を立ち去る。

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