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ホーチミン観光っぽいこと(3日目)

2011年06月12日 08時39分01秒 | Weblog
6月7日(火)
また早めに目が覚める。
7時に出て昨日のバインミー買いに行く。今日はおばちゃんが二人になっていた。やっぱうまい。
早くから開いている戦争証跡博物館へ。
昨日、歩いている時なんか喉がいがらっぽくなってきて、
こりゃあバイクの排気ガスのせいかなあ、やっぱりみんな布マスクしてるだけのことはあると思ったので、
今日は持ってきたマスクして歩く。
楽ちん。
だが、歩いている人でマスクしてる人なんて私くらいだし、そもそも柄つきじゃない真っ白なマスクなので明らかに異物っぽく見られている感じ。
そんな視線をはねのけるように歩く。
暑い。戦争証跡博物館に着いた頃には口の周りのファンデーションが全てマスクに移っていた。
戦争証跡博物館。
ベトナム戦争の悲惨さをパネルなどで展示してある。
入り口すぐには実際の戦車やヘリコプター。
ゴジラじゃなくて人間を殺すためのものたち。
パネルは基本ベトナム語と英語表記なのであまりよくわからない。
写真を見るとわかるが、見たことある写真が多い。
戦場カメラマンが多く入ったこの戦争は無残な記録としてのたくさん写真が残っている。
枯葉剤の影響コーナーでぐにゃりと曲がった自分の子を見つめるお母さんの顔がやさしかったのが印象的。
幼い綾ちゃんが衝撃を受けたという女の人への拷問は絵で紹介されていた。
蛇を身体へ入れる。その前にぜったい犯されるだろうし嫌すぎる。
駕籠真太郎の残酷漫画そのままじゃないか。そうか、あれはノンフィクションだったのかと思う。
少し前までこんなむごいことが行われていたなんてと思うが、すぐに、いや、今でもきっと、と思う。
などと感傷にふけっていると目の前を犬がうろついている。
黒と茶色のメス。六つあるおっぱいがどれもつんとしている。
小さくてつつましく動く。
さっきから敷地内でカラオケ大会やっているし、ここは感傷にふけるにはそぐわないなぁ。
気が臥せっている自分が馬鹿馬鹿しくなる。やさしいとこだ。
それにしても展示してあったアメリカ兵の人形はずいぶん悪そうな顔をしていた。
大きいアメリカ兵に小さいベトナムの人たちはずいぶん怖いと思ったろうなあ。
がしがし歩いて骨董品が並ぶレコンキウ通りへ。
中華風の器。フランス風の箱。買わないが見てると楽しい。
美術館へ。
展示の作品にはあまり感心しない。
その中でおもしろかったもの。
UFOのポーズしてる木彫りのおじさん。

なぜか手にこうもり持って困惑しているような猿の掛け軸。

建物は中庭を取り囲んだコロニアル建築。
卵の黄身の色の外壁がだいぶ朽ちてきていい感じ。
ところどころはがれたステンドグラス。
ひっそりとしたライトエメラルドグリーンの階段。
敷地内を鶏が普通に歩いてる。
守衛さんも椅子にもたれかかっておしゃべりしながら時間を過ごしている。
はたはたと赤い国旗だけが元気にはためく。
時間が意味を持たないようなところ。風が吹きぬけると気持ちいい。
中庭で子供が数人絵を書いていた。
建物の写生かと思ったらぜんぜん関係ない女の子とかハートとかを書いている。自由。
昨日と今日でこの街の大雑把なとこが気に入る。
こっちのあいまいな注文でも適当に作るし持ってくる。
こっちも出てきたものをそのまま食べるし満足。
細かいおつりをくれない。こっちも渡さない。
信号のない道を渡るのも平気。バイクがめまぐるしく行き交っていても平気。
クラクションも日本みたいにイライラして鳴らすんじゃなくて、通るよ、気をつけてって意味で鳴らしてる。
だから鳴らし方もごく軽くぷっと押すだけだし、それ鳴らされてもぜんぜん嫌な気持ちにならない。
道を歩いていると外国人なのでじろじろ無遠慮に見られる。
バイクタクシーやシクロに声をかけられる。
でもそんなのへっちゃらだし、断ってもなんてことなく諦めていく。
まあ、いいか、みたいな空気が楽ちん。
食べたかった蒸し春巻きバインクォンを出すという店にいく。
が、メニューにない。
「Banh Cuon」と書いて見せるが、首をふられる。
旅行ガイドはあんまりあてにならないことがよくわかった。
蓮の芽のサラダと蟹のスープ頼む。ハイネケンも。
店の中庭の屋根に猫。
赤い屋根の上の黄色い縞猫見ながら食べる。
蓮の芽のサラダはおいしいが2~3人前だったみたいで後半飽きた。
もう一度ベンタイン市場へ。
昨日は早朝で土産物屋もまだ開いてなくて客引きもそれほどではなかったが、今日はどこでも客引き。
通路を歩いているとさわっさわっとひじのあたりを触って「オネエサン、ナニサガシテル?」と話しかけてくる。
その触り方が強引に掴むわけでもなく、引っぱるわけでもなく、本当にやわらかくさわってくるので、なまめかしくて妙に気恥ずかしい感じ。男も女もやってくる。
陶器のお玉とレンゲ2つ買う。一応値切って95000ドン。
市場を出て昨日まわりきれなかった店をまわる。
これでほぼ網羅した。
売っているもの、だいたいの種類と相場を把握した。
なのでいままでちょこちょこしか使わないで欲求不満に近くなっていた買い物欲を発散させることに。
民族衣装の店で目をつけていた鞄二つ。漆器の壺と水牛の角のフォークとスプーン。試食もかねてお土産のお菓子類。
気持ちよくお金を使う。といっても日本円で3000円くらい。
スーパーでかったザボンがうまい。
つぶが大きくて水っぽくない。がぶりがぶりと食べる。酸っぱすぎない。
ここでまたミス。
昨日ホテルで2リットル30000ドンの水を知らずに使ってしまい、
今日はスーパーで安い水を買おうと決めていたのに
エビアンを何の気なしに買ったら48500ドンだった。
ホテルの割高水よりさらに割高な水を買ってしまった。くやしい。
スーパーで安い水は8000ドンくらい。外国物は高いことに慣れていなかった。
ホテルの部屋の洗面所で洗濯。

洗剤はアメニティのボディーソープ。
私のこういう大雑把さがこの街とあっているのかな。

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