岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

3月町議会、町長所信表明演説&一般質問の答弁によると・・

2008年03月18日 | 「しずくいし銀河の森」
ちと古い「NEWS」(古いのにニュース?)ですが、去る3月4日から始まった3月定例町議会の、雫石町長「所信表明」の一部要点です。

『町が持つ自然、観光資源、農畜産物を生かした産業振興や地域のきずなづくりが重要だ。厳しい条件の中だからこそ新たなまちづくりに挑戦できるという意識で、こん身の努力を注ぐ。』

町長が誘致した、木材加工工場(2千坪の工場に16mの煙突)の安全協定を、最も近い地域住民に説明し要望も聞いてこそ協定を結ぶのが筋ではないかと糺した議員への答弁。

<議員質問>
誘致企業との公害防止協定は、国の法基準通りのものであれば、協定を結ぶ意味がありません。地域住民の意見を充分踏まえて、住民の健康被害の保護は勿論のこと、農業と観光の町に相応しい協定を結ぶことが必要と考えます。町の考えを伺いたい。

<町長答弁>

『誘致企業との協定について、まず法基準に対する認識についてだが、環境基本法及びこれ準ずる各個別の規制法の主旨からは、環境基準およびこれを担保する規制基準を遵守することによって、住民の生活環境や健康への影響はないものと考える。
公害防止協定の基本的な考えは、法令の規定遵守を補完し、地域に応じた公害防止の目標値の設定、具体的な公害対策の明示などを内容とし、自治体又は地域住民が企業の操業に伴う公害を防止し、地域住民の健康の保護と生活環境の保全を図ることを目的として企業者と任意で締結するものである。

したがって公害防止協定は、公害関係諸法令を補完するものとして地域の実態に即応した、きめ細かい指導ができることから、今後も地域住民の生活環境を守っていく有効な手段として、誘致企業はもとより町内事業者との締結を実施してまいりたいと考えている。

また本町は、農業と観光の町であり、豊かな自然の中で生産される安全かつ安心な農畜産物の生産と、おとずれた方々を魅了する秀峰岩手山のフトコロに抱かれた美しい自然景観や田園風景などが最大の魅力であり、その環境を守るためにも誘致企業に対しては法の基準以上の現有における技術で可能な限り、自主的、積極的な環境への取り組みを求めてまいりたい。』

さすがです!!
それでこそ自然の豊かさが宝の町の町長です。
3年前に私たち町民と県民と国民の「場所を考えて!」の声により計画中止となった岩手県内民間最大規模の産業廃棄物焼却センターのときの拡散平均予測図によれば、今度の工場の16m煙突からでる排ガスは、一本桜方面に流れて行くのですから!
産廃よりも法基準の規制値は緩やかなのですから!

法基準でOKとはよもやしないとは思っておりましたが、この立派な演説を聴いてあんしん致しました。
あとは、最も近いところの町民に説明をし、要望も聞いた上で、公害防止協定を結んでくださいますね。

「ばい煙発生施設」の法規制値と、工場の事業者の計画値と、産廃焼却センターが建っていたらの数値を、並べてみましょう。
一本桜と弘法大師の桜と雫石川桜並木の観光ルートのどまんなかに誘致した工場なのですから、「あんしん」「あんぜん」でなければなりませんね。

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