日々是好日

楽しみあるところに楽しみ 楽しみなきところに楽しむ

京都弁講座Vol.1

2008年11月14日 | 京都
上がる・下がる

京都では北へ行くことを「上がる」
南に行くことを「下がる」と言います。

送り仮名の「が」を抜いて書いてみると
「上る」「下る」(のぼる・くだる)となって
こでれは「京へのぼる・江戸へくだる」のように
全く違う意味になってしまいます。

京都で「上がる」「下がる」と言うのには、
京都の地形が北に高く、南に低くなっているからで、
要は上がる時は上り坂、下がる時は下り坂って事です。

碁盤の目になっている京都の街では
上がる下がるだけではなく、「東入ル・西入ル」
も良く使います。

四つ角に立った時、北を向いて左に曲がると「西入ル」
右に曲がると「東入ル」です。

緩やかな上り坂、道の先には北山が見えています。
(東にも西にも山はありますが、南には無いので
すぐにわかります)

これさえマスターすれば、京都観光で道に迷う事は
無いと思います。

車はどこかのパーキングに預けちゃって、
バスに乗ったり、自転車借りたりして、
京都市民になりきってみて下さいませ。

きっと今までと、違った風が吹いてくる事でしょう。

ちなみに、京都では住所書きの時、必ず…
「上ル」(あがる)「下ル」(さがる)
「東入ル」(ひがしいる)「西入ル」(にしいる)
と言った風に、送り仮名の「ル」をカタカナで書きます。

何故そんな書き方をするのかは良く解りませんが、
昔からこうです