父の四十九日も無事に済み、
先週、京都へ出かけました。
ちょっと穴場かな・・・と思い、「退蔵院」へ。
JR花園駅 5分 「妙心寺」の中にあります。
のっけから、紅葉はすばらしく、
その庭園は水をたたえ、遠近感、広がり・・・
さびかわいい枯山水。
国宝の「瓢鮎図」(ひょうねんず)もありました。
お寺の目玉なんだそうです。
京都検定にも出たりするそうです。
受けたい人は、漢字に気をつけて下さいな。
ねんは「なまず」なのに、「鮎」ですから。← 知ったかぶり:笑
山水画の始祖といわれている 如拙の筆だそうですわ。
動物のような、人間のような生物が
ひょうたんで、なまずを取ろうとしている水墨画です。
とても不思議な絵。
ヌルヌルしたものを取るのに、やはりツルツルしたひょうたんで押さえつけるとは・・・
それは、ないやろーって感じです。
お寺の説明では、埒もない話、つまり 「のらりくらり」を意味しているとか。
私の受けた印象では、
的を得ない人に対する大らかな皮肉のようでもあるし、
単に人を食ったような、ニューウェーブを目指している感もしましたけれど。
でも、やっぱり、何かと大変な人生を生き抜くには、
時には「のらりくらり」も必要だよ・・・みたいな禅的メッセージなのかも。。。
今の時代的には、素直にそんな受け止め方をしちゃう方が、
肩の力が抜けてよいんでしょうね。
あっ・・・そうか、待てよ・・・
もしや、これは一種のお笑い。室町時代のお笑い(ボケ)なのかもしれません。
そして、時にお笑いのボケがすごく深いのは、禅に通ずるものがあったから・・・!?
そうか、そうか ボケの原点は禅の精神だったのかぁ・・・
(という、ひとりよがりの納得。笑)
売店にあった、のらりくらり色紙。
やっぱり買っとくべきだったかしら・・・