イタロ・カルヴィーノの短編 「月の距離」を読みました。
いまや遠くにある月が、まだはしこで昇れるほど
近くにあった頃の切ない恋物語・・・ということで、
SFというか、はったりというか、大風呂敷というか。
奇想天外にもほどがある――というほど、
日常からかけ離れていて、
それがカキーンと気持ちよく、私は好きだと思いました。
でも、好き嫌いが分かれそうです。
実際的な特に女性(うちの母さんとか)半ページも読めば
パタンと本を閉じてしまうかもしれません。
海、月、エビ、貝、空・・・etc
紫色、水銀色、青色、藍色・・・きれいな色が出ていました。
水彩かパステルで、絵を描きたくなりました。
海、空、果てしなく広がるもの、
たまには眺めなければいけません。