~ Mon petit cheri~*

四季を味わいながら、暮らしのセンスアップをめざしています

◆ ゆく秋の途中の二話

2008年11月20日 | その他


Beautiful days



ごぶさたしているうちに、
すっかり秋も深まってまいりました。
っていうか、昨日今日なんて、冬っっっ。
もこもこ着込まないと、この時期は風邪をひくかも。
気をつけて下さいな。




先月の19日、父が他界しました。
4年にわたる闘病生活を送っていましたが、
いつも心穏やかで、けっこう元気で、
もしかしたら、イツイツマデモ生きていてくれるかも・・・
なんて気すらしていたのだけれど、
あの日、不意な感じで、眠るように逝ってしまいました。






いくつになっても親バカだったといいますか、
このブログも楽しみに開いてくれていたもので、
「やめたら、お父さんの具合が悪くなっちゃうかも・・・」
みたいな思い込みをもちつつ、書いていたように思います。

何度かやめようと思いつつ、3年続けていたのは、
父のためも、少しあったかもしれないな・・・





        


そんなんで、故人の冥福を祈って、
今は慎んで、静かな日々を過ごしております。



昨日、『Beautiful days』 (流星の絆) を借りてきました。
フルでじっくり聴くのは初めてだったのですが、
なんだか今の心境と、あまりにリンクしていて、
るるる、美しすぎる~~。

歌詞で昇華されるおもい と。
真摯なおとの振動 と。

私には嵐ちゃんが、ほぼ天使に見えてしまいます。
(といっても過言ではない、みたいなぁ)






和菓子もまたよいですな~



週末のたびに、実家に帰ると、大勢の人の出入りがあって。
元気を分けてもらえて、お供えのスイーツも分けてもらえて。


義理の妹が、和菓子研究の人で、
毎週、手に入りにくいようなものを持ってきてくれます。


すやの栗きんとん』 と 『中田屋のきんつば (うぐいす)』 が、
気に入っちょります。

ものすんごく自然なお味に、涙が出るほど。


それに伴って、私の日本茶を淹れるウデまで向上してしまうとは。。。

どんな折にも、やっぱり
機会はころがっているのかもしれません










  (コメントは、ちょいとお休みいたします)





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 《 夏休暇 》

2006年08月08日 | その他

八月も、盆休みが近づいてくると、
いよいよ、季節はザクロのように熟してくる。

見える世界は、原色図鑑。
太陽の熱と光は、その頂点。
過酷なまでの照りつけや、突然の積乱雲に、心落ちつかず。

午前の輝きと、午後の腐敗を、くりかえすキッチンには、髪を高くしばった私。
日本の夏はいつから、こんなに暑くなったのだろう。

 

「だけど、もう立秋なんでしょ」「梅雨が明けたばっかりなのに?」
ソーメンをすすりながら、君が笑う。
それでも、きっと。
目には見えないけれど、メランコリックな何かを、八月は隠し持っている。

空の色も雲の形も、昨日となんら変るところがないけれど、
強い日ざしに不釣合いな萩の花、カナカナの声、トンボの薄羽。
予期しない涼しい風が、ふっと通り過ぎたりする瞬間。
それは、八月生まれの人とちょっと似ている気がしないでもない。


ところで、

そんな頃になると、決まって訪れたくなるのが、直島という聖地。
瀬戸内海に浮かぶ、小さな島だ。

丘の傾斜に建てられた無機質なホテルと、個性的なアートたち、
離れには、モネの「睡蓮」があったりする。
日本でいちばん好きな場所・・・といっても過言ではナイ。

 


モーレツ難解な作品を前に、うなってみたり、

家プロジェクトを探して、プチ迷子になったりするのも楽しい。
が、高台の部屋で、のんびり海を眺めている時が一番幸せ

中庭の水音に
、ただ耳を浸らせるも。


なぜこんなにも心惹かれるのか、不思議でさえある。
ただ空間を想うだけで、若々しいエネルギーが私に流れこんでくる。
この胸の内からも、アムリタが流れ出す。
まさに、相思相愛☆

 


化粧石鹸、夏服、君が懸賞で当てた i pod・・・。

荷物は軽やかにたずさえ、小さなあの船でゆく。
海風は思いがけず莢かで、船は小島と小島のあいだをすべっていく。
君も私も、髪は切りたて。「似っ合わねぇ~」と、
互いに帽子をかぶったまま。


立ち雲は空に貼りつき、ぬるく冷たい水は波紋つづける。
あの水先を左に曲がれば、そこはもう私だけの聖域。
八月はフリーズされたまま、びくとも動かない。
 


コメント (4)
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< ホーホケキョ >

2006年03月07日 | その他
今朝、最初の「ホーホケキョ」を聞いた。
自信なげで小さい声だったけどね。
この山際で、これからいろんな鳥の声が聞こえてくる。

       *

クレモンティーヌの『夏時間』というアルバムが聴きたくなった。
ヴァカンスをイメージして作ったらしいけど、私には春のうららかさ。
流していると、だんだん眠たげになってくる。
二曲目の「土曜日のシネマ」などは、
やっと暖かくなってきたしねと、スプリングコートをはおって、
友達と待ち合わせて観る名画座の空気そのもの。

       *

村松健さんの「おいしいお茶の入れ方」も、
これまた眠い。
一曲目からして、とほうもなく眠くなる。
二曲目、いきなり自転車に乗って、坂道をすべっている。
三曲目、また眠い・・・
まぶたの幸せな重さを感じつつ、ルイボス茶をちびりいただく。

       *

月はかくれていても、月はそこにいる。
今夜は三日月なのか、上弦なのかな。
バスエッセンスを湯船にたらすと、立ち上る香り。
目をつむれば、パリパリのクロワッサンが頭に浮かんでくる。
会話のない時間。小さなやわらかい波が外側にひろがる。

       *

ゆるい時間の積み重なりが、すっぱりと刷新する時の
エネルギーに変わるのかもしれない。
明日はワッサンをいっぱい買って帰ろう。



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