買ったのに、読むのがもったいなくて、
なかなか読めない本というのがあります。
とりあえず、お正月に買った二冊。
新潮クレスト・ブックス
「ソーネチカ」
ロシアの女流作家の作品で、
主人公 ソーネチカはとっても不思議な人らしい。
見るからに幸せそうなときに「なんて幸せなんだろう」と考えるのはともかく、
親しい人に裏切られ、失望させられて
たいていの人間なら、激怒し絶望しそうなときでも
何か悦ぶべきことを見つけて「なんて幸せなんだろう」と考えている――
ソーネチカは、そんな女性なんだそう。
「そんな人にすごく興味がある。
ソーネチカの心情や性格を知りたい・・・」
鳥肌を立てて買ったのに、なぜか1ページも開いていない。
表紙の絵の感じからも、寒い冬の間に読みたいと思っていたのに。
もったいないという感覚が、自分ながらよくわからない。
それとも、深入りするのが恐いのかな。。。
自分を変えられそうで・・・
クラフト・エヴィング商會・著
「クラウド・コレクター ~雲をつかむような話」
これもパラッと開いたあと、もったいなくてそのまま置いてある。
本当に好きな人には近づけない。そんな感覚と似ている。
雑誌とかもそんなのが、時々ある。
全部読むのがもったいなくて、全て読まない。だからなかなか捨てられない。
B型の友達は、雑誌はすみからすみまで読むという。
物品の広告とかも一つ残らず読むから、疲れてしまうのだそうだ。
そのほうがきっと、本にとっては本望というものだろうけど。