何年か前、伊勢丹京都の ミュージアムで、
『リスベート ・ツヴェルガー 絵本原画展』 がありました。
そのときに 買った 「アンデルセン物語」の絵本。
毎年 の時期になると、きまって部屋に 飾りた くなりマス。
ツヴェルガー女史の水彩画は、
透明感があって、繊細です。
どうして、ここまで にごり なく塗れるのか ・・・・(ジェラシー)
そもそも、塗っているという感じではないのです。
タッチに、粘っこさや、強い意識が感じられなくて、
まるで、1/f ゆらぎのせせらぎのよう。
スーッ、サラーッ とした 流れという感じなのです。
しかも深みがある
彼女自身もそんなさ らりとした
知的な雰囲気の女性のようです。
で、
絵は優雅で詩的なイメージだけど、それだけに 収まらず。
何となくトボけたというか、
そこはかとなく毒的要素も感じられて、
ついつい引き込まれてしまう ・・・
ごくビリョウの毒が、逆に、作品の純度を上げているのかも。
彼女の手にかかれば、よく知っている「不思議の国のアリス」さえ、
違う世界へといざなわれていくようです。