浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

政界 カネまみれ

2023-11-09 12:51:08 | 

 デモクラシータイムスの佐高信の番組を見ていたら、アントニオ猪木が議員だった頃、1991年、青森知事選があった。立候補したのは、原発推進派の自民党公認・北村正哉、一時凍結派の山崎龍男、原発反対派の金沢茂の三人であった。

 猪木議員のところへ北村派から選挙応援の依頼があったが、カネの話がなかったので断った。すると、山崎派から応援依頼があり、150万円だすとのことで、猪木は引き受けた。ところが、三塚博自民党議員から北村派を応援すれば一億円出すからと言うことから、山崎派を断り、北村派を応援することになった。その一億円は、電事連がだすことになっていた(最終的には1億2000万円)。

 さて応援に行ったところが、猪木側には3000万円が送金された。その他のカネは中途で抜き取られたのだ。大物代議士が抜き取ったという。

 さて『議員秘書、捨身の告白』(講談社)をかいたのは、猪木議員の秘書であった佐藤久美子氏である。赤裸々にカネの話、猪木議員の本質が書かれている。政治家は、どんなひとでも務まることがよくわかる。また官僚たちの生態も書かれている。

 読んでみると、ほんとうに政界はカネまみれだ。どこからか多額のカネが入ってくる。国会議員が庶民生活のことを顧みないのは当然だという気がする。

 1993年に出版された本である。

 私は、以前にも書いたが、昔は性善説だったが、近年はそれを捨て去った。性悪な人間が多くなったからである。

 この本、政治家の生態がはっきりと書かれているので、一度は読んでみるのもよいだろう。図書館から借りた本である。

 

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