浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

盆の行事

2024-07-15 17:30:07 | その他

 遠州地方は、盆の行事が盛んである。昔、ボンボコセーと呼ばれていた遠州大念仏、太鼓と鉦、笛をバックに、人びとが太鼓を叩きながら踊る集団が、新盆の家をまわっていた。今でも続けられているが、そうした集団は減っている。

 亡くなった人が盆の間、家に滞在するということから、松を炊く。盆の始めの日に家の外から松明を掲げて家に誘導し、盆の間松を炊く。そして盆が終わると、また松明を掲げて家の外まで誘導する。

 新盆の家は盆飾りをする。地域の人びとは、黒服を着て新盆の家を「盆供」をもって(中には1000円)訪問する。「盆供」のお返しは、ペットボトルのお茶などである。

 ところが、最近は新盆でも盆の行事をしない家庭が増えてきた。実はわが家も母が亡くなったので新盆なのだが、やらないことにした。100歳で亡くなった母の知り合いがすでに地域には残っていないこと、10年以上埼玉県に居住していたことなどからやめた。ただし、松を炊いたりお供え物を供えたりはしている。

 地域の人が知らせてくれたのだが、わが家のような家庭が増えているという。ある聚落では、9軒亡くなった家があるが、新盆の行事をやるのは4軒だけだということだ。

 いわゆる伝統的な行事がなくなっていく。そういう時期が到来している。

 ウルトラ右翼政党=自由民主党や創価学会党が政治を行っている間に少子化は進み、そうした伝統行事を担う人びとが少なくなっていること、またグローバル資本主義のなか、海外に行っている人が多いこと、そして賃金が上がらず消費税はじめ負担が増加していることから人びとは貧しくなり、伝統的な行事を行う経済的余裕をなくしていること、これらが重なって、伝統が消されていくのだ。

 自由民主党は「保守政党」と呼ばれるが、それは間違いである。現在の自由民主党はある種の革命政党である。日本の伝統を破壊し、そこに住む庶民の生活を維持できないようにしている。「保守」というのは、伝統を維持し、庶民の生活が大きく変化しないような政治を行う人たちのことをいう。自由民主党は、先祖から続く伝統的な生活を破壊する政策ばかり行っている。今では、アメリカの命令の下に、中国との戦争さえ企図している。戦争こそ、生活の破壊である。

 そうした右翼革命政党の政治を、そろそろやめさせないと、日本の伝統は彼らによって破壊されてしまうだろう。 

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イスラエルの掃討戦

2024-07-15 13:52:24 | 国際

 イスラエルのネタニヤフ政権は、計画通り、ガザに住むパレスチナ人を掃蕩して、ガザを完全にイスラエルの支配下に置こうとしている。そうした作戦が続けられている。ガザが終わったら、次は西岸地区で掃討作戦が行われるだろう。

 その背後で、アメリカがイスラエルを支えている。アメリカにいるユダヤ人が、それをさせている。

 このままいけば、世界的に反ユダヤ主義が強くなっていくことだろう。パレスチナ人の怒りは、決して消えることはない。憎悪が日々強化されていく。 

イスラエル軍がガザ中部の学校攻撃 17人以上死亡80人けが パレスチナ人死者は約3万9千人に

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なるほど・・・・

2024-07-15 13:49:32 | 政治

 昨日の『東京新聞』の「本音のコラム」は前川喜平さん。「選挙の後で分かったこと」として、東京都知事選について書いている。それによると、

 石丸候補の選挙を取り仕切ったのは、藤川晋之助、東京維新の会の事務局長も務めていた人であった。そして選対本部長には、自民党東京都連が運営する「TOKYO自民党政経塾」塾長代行の小田全宏、また田村重信もいた。田村は、自民党政務調査会の会長室長、調査役を歴任した人で、統一教会系の「世界日報」につながるインターネット番組「パトリオットTV」キャスター。

 小池百合子を勝たせるために石丸候補を立てて、蓮舫候補に流れそうな浮動票を奪う作戦だった、という見方がある。そうかもしれないと思う。

 利権に群がる者たちは、利権を潰そうという勢力とは、断固として戦うのだ。そのためには、あらゆる作戦を立てる。利権を潰したい者たちは、もっともっと考えなければならない。

 ところで、芳野友子連合会長は、小池百合子を支持し闘ったのに、蓮舫が三位になったことをもとに、共産党が「前面に出すぎ」たからだと言っている。だが、わたしは蓮舫の選挙演説をユーチューブで見たが、共産党は志位和夫と小池晃がそれぞれ一回だけ、社民党の福島みずほも一回だけだった。それ以外は、立憲民主党の幹部たちが入れ替わり立ち替わり蓮舫の応援にはせ参じていた。文化人と言われる人びとの姿も見なかったから、まさに立憲民主党が全面的に前に出ての選挙戦であった。

 デモクラシータイムスの番組をみていたら、蓮舫に投票しなかった理由の一つが、立憲民主党だから、というのがあった。立憲民主党は、たしかに、庶民の味方ではなく、消費税の減税(さらにはれいわ新選組の「消費税なくせ」)など庶民生活に直結する策をいっさい立てていない。それどころか極右政党である自由民主党(の法案)に賛成までしている立憲民主党の政策は、庶民のためのものではまったくない。そういう政党が、(相対的によい政策を打ちだした)蓮舫を支援したのだから、票が集まるわけがないのである。

 今や政治は、庶民とはかけ離れたところにある。極右政党の自由民主党、創価学会=公明党による政治は、財界とアメリカのためにのみ行われている。それを維持するために、彼らはひたすら企業を通してカネ(税金)をばらまいている。その一部が富裕層などにもまかれ、自民党・公明党政権を支えている。

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差別構造

2024-07-15 10:04:18 | 社会

「存在の否定」「自覚なき差別」、漫画「ゴールデンカムイ」のヒットで関心高まる一方… 今も続くアイヌ差別の実態

 TBS「報道特集」である。こういう番組が、テレビからほとんど消えているが故に、テレビの社会的価値はほとんどない。数少ない番組、この「報道特集」はネットで見ている。

 さて、ウルトラ右翼の政党・統一教会党=自由民主党議員の杉田某らが率先して行っているアイヌに対する差別的な言動とそれにさらされるアイヌの人びとについての番組である。

 差別はいけない、これは誰もが否定できない倫理である。しかしにもかかわらず、世の中には、平然と差別的な言動を行う者があとを絶たない。アイヌは先住民族として北海道を中心に存在していたこと、明治政府が強引に蝦夷地を「北海道」と命名して、アイヌを「臣民」に組み入れたこと、「臣民」としたにもかかわらず明治政府はアイヌ民族を「旧土人」として差別し、アイヌ民族の自由な大地を奪ったこと、これは歴史上明らかなことである。近代における差別は、大日本帝国政府が先導したといってもよいだろう。

 わたしは、差別というものは様々な場で日々生起し、しかしその多くは消えていく、と考えている。しかしそれら個々の差別的現象のなかから、社会的な差別としてひろくひろがっていくものがある。社会的差別となるものは、公的権力が何らかのお墨付きを与えること、それが大きな契機となる。そのような差別として、被差別部落に対する差別、在日コリアンに対する差別、女性差別(某都知事候補は「おんな子ども」ということばをつかっていた)、障害者差別、アイヌ差別・・・・・などがある。なかには、すでに公的権力自身が差別せず、お墨付きを与えなくなった差別もあるが、社会の中には残り続ける。それはなぜかというと、個々の社会的差別はそれぞれが分離独立しているのではなく、構造として存在しているからである。

 社会的事象をみていると、公然と差別する人は、社会的差別の内ひとつだけをとりあげて差別しているのではない。複数の差別的言動をおこなう。そしてかれらは、差別的な言動をあたかも愉しむように行動している。

 かれらの差別的言動は、公的権力の何らかの政策と連動しながら行われているのであって、公的権力を掌握しているウルトラ右翼政党=自由民主党の国会議員の言動も、十分に公的権力の所業といえるのである。同時に、そうした議員を議員たらしめる選挙民も、その差別構造の担い手といってもよいだろう。

 差別構造をどのように克服していくか、わたしにその策があるわけではないが、最低の条件として、公的権力あるいは公的権力に関わる者が、いっさいの差別的言動を行わないことが必要であると思う。それが第一歩だと思う。

 

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