浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

神宮の森

2024-07-04 21:36:14 | 政治

 明治神宮には、二度くらい行ったか。あそこは明治天皇が祀られている。たくさんの木々があり、東京には珍しいところだと記憶している。

 静岡県の山の中にある町の歴史編纂に携わっているとき、大正期の書類の中に、明治神宮に樹木を送る(献木)という資料を見たことがあった。今はっきりと覚えていないけれども、どういう樹木を送るのかを検討した文書だったような気がする。

 そのときは、その資料の重要性に気づかなかった。

 いま、明治神宮外苑の再開発という景観破壊事業が計画されているが、その事業においては、全国から送られた樹木をたくさん切り倒すというのである。今からずっと前のことだけれども、全国各地の人びとは、明治神宮創建という事業に協力するために、当該地方でもっともよい樹木を選定して送ったはずである。

 しかし明治神宮、三井不動産、東京都、そして自民党政治家など、再開発を推進する人びとは、そういう歴史をまったく顧慮せずに、目の前のカネだけをみつめて、大正時代の人びとの善意を踏みにじろうとしている。

 私は天皇制を擁護する者ではないが、明治神宮は明治天皇を祭神として祀っている神社である。また神宮外苑には、聖徳記念絵画館がある。そこは明治天皇の時代の絵画が並べられている。

 自民党の政治家や、小池百合子などは、明治天皇を崇敬する人びとではなかったか。おそらくそんなことより、カネ、カネ、カネ・・・なのだろう。彼ら自民党政治家や小池百合子など保守政治家は、心から天皇を崇敬するのではなく、自分たちが利用するものとして天皇(制)はある。

 明治神宮とその周辺の景観は保持されるべきものである。

 私は学生時代東京に住んでいたが、最近の東京の変貌には驚く。東京には用事があればやむなく出かけるが、今では行きたいところではなくなっている。夏はとにかく暑い、冬はビル風が痛い。人間が住む街ではなく、カネ儲けをする場として、東京は存在しているように思う。

 

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東京都知事の三井不動産との癒着

2024-07-04 20:48:41 | 政治

 自民党・公明党政府だけではなく地方自治体も利権に基づく政治を行っている。東京都の場合は、電通・博報堂だけではなく、三井不動産をおおいに儲けさせている。

 『週刊新潮』が報じている。

「東京都は土地をすごい勢いで三井不動産に差し出している」 小池都政の「三井ファースト」に疑問の声

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