河川の岸辺の土手などに巣穴を掘って生活するネズミの仲間。浜松市では、当初、浜名湖周辺で確認し、現在は、西区篠原町などで目撃報告が増加しています。
市内でペットとして飼われていた個体などが野生化したと思われます。市街地から北区細江町、浜北区尾野まで生息域を広げ、在来のニホンリスが生息する市北部の産地まで生息域を広げる恐れがあります。市では「浜松市クリハラリス防除実施計画」を策定し、防除を始めています。
北区三ヶ日町から引佐町、都田町の複数の場所で確認されています。他地域へ生息域を広げないために、「浜松市アライグマ防除実施計画」を策定し、防除に取り組んでいます。
蛇紋岩という岩石を含んだ地帯にのみ自生する植物で。渋皮周辺にのみ生育する種です。通常のツツジとは異なり、樹高が4~6m程度になり、鮮やかな紅紫色の花が3輪ずつ開花するのが特徴です。
年に一度6月に見られるチョウで、後ろの羽の裏面に目玉模様があるのが特徴。国や県のレッドデータブックに選定されています。
春先に見られる小型のアゲハチョウ。幼虫は落葉樹林の下に生えるヒメカンアオイを多部、成虫は春先まだ木々が芽吹く前の明るい林の中で花を咲かせる植物の蜜を吸うなど、落葉樹林に適応した種です。
ニホンウナギは、海でふ化した稚魚(シラスウナギ)が汽水域から淡水の河川で成長します。浜名湖に遡上するシラスウナギを捕獲できたこと、養殖に必要な水が三方原台地の豊富な地下水から供給されたことなどから、浜名湖周辺でウナギの養殖が発展してきました。
都田川流域が県内唯一の生息地。繁殖期になると、卵を産み付けるマツカサガイ(貝)が生息する水路や小川に入っていき、マツカサガイのえらに十数粒の卵を産み付けます。ヤリタナゴは、国や県のレッドデータブックに選定されています。
日本で最も長い砂浜が続く遠州灘海岸は、国内有数のアカウミガメの産卵地。近年は、砂浜の浸食が進み、産卵に適した良好な砂浜が減っていますが、アカウミガメにとって、日本の海岸は北太平洋で唯一の産卵地で、砂浜の保全が課題になっています。
北海道を除く日本各地に夏鳥として飛来し、天竜川の中州の砂礫地は終段で繁殖することで有名でした。天竜川の上流のダムにより砂利の供給が少なくなったことや、砂利採集で中州が貧弱化が進んだことで、梅雨時の冠水による被害が問題になっています。