浜松城の城主 徳川家康は、三方ヶ原の戦いで武田信玄軍に負けてしまいました。
この戦いは、温暖な浜松には珍しく、雪が舞う年末に行(おこな)われました。 戦いを終え、十日もたたないうちに、新しい年を迎えました。
今年こそはと決意を新たにする家康のもとに、信玄から正月飾りの門松と一緒に、こんな手紙が届きました。
「まつかれて たけたぐひなき あしたかな」
漢字に直すと、「松枯れて 竹類いなき 明日かな」となります。
「松」は家康の元の名字「松平」を表し、「竹」は「武田」を表します。この歌は、「松が枯れて 竹は類いないほどに栄える未来が待っている」つまり「徳川家(松)はもうすぐほろび、武田家(竹)の天下がすぐに来る」と歌っているのです。
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