佐久間ダム

　１９５３（昭和２８）年に工事を始め，１９５６（昭和３１）年に完成した佐久間ダムは，完成した当時，「日本の復興を世界に示した金字塔」「日本の戦後土木技術の原点」と絶賛されました。
　ダムの高さは約１５６メートル，最大発電力は３５万キロワットで，ともに当時は，それまでの記録を大きく塗り替え，日本一を誇りました。
　ダムの着工にあたっては，当時の在来工法では１０年でも不可能だと言われていましたが，アメリカから大型土木機械を輸入して３年で完成させ，「土木の革命を起こした」　と言われました。
工事の際に使用したケーブルクレーンで運んだバケットは，１日に５１８０立方メートルのコンクリートを打設することができました。これは，日本だけでなく，世界最高記録を収め，欧米各国の人々を驚かしました。