叱られて身につくマナー

石川遼選手のファンが、プレー中のフェアウェイを横切ったという事件は、先日のブログに書きました。これほどひどくはなくても、自分のボールを探してついうっかり隣のコースに入る人を、たまに見かけます。

ゴルフを始めたばかりの頃、私もうっかり隣のコースに少し入ったボールを打とうとして、隣のコースのティーグラウンドにいた人たちに怒鳴られたことがあります。100メートル以上離れていましたが、怒鳴り声ははっきりと聞こえました。

平謝りの後、彼らが打ち終わるのを待ちましたが、以来隣のコースに入るときは、あたかも信号機のない道路を横断するときのように、まず左右を見渡すなど本能的に注意を払うようになりました。結果的にあのとき怒鳴られたのが良かったと思っています。

考えてみると、マナーは「叱られる」ことによって身についてきた気もします。パー3のホールでは、全員がグリーンにボールを乗せたら後ろの組に打たせることがありますが、たまたま私がワンオンし、前の組の人たちがまだパッティングをしている時にグリーンに足を踏み入れて叱られたこともありました。いくら広いグリーンでも、プレー中はそのグリーンすべてが彼らのものであり、部外者が勝手に入ることは許されないことを、身をもって知ったわけです。

翻って私が主宰するサークルを見ると、マナーに関して他の人を怒鳴ったり叱ったりする人は、私を含めて一人もいません。多分、初めて参加する方たちにとって居心地は良いと思いますが、ことマナー習得に関しては、ほとんどお役に立っていませんね。

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