HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

「認知症の予防」より実現可能な「フレイルの予防」に取り組んで…

2019-06-12 20:59:45 | 健康
 以前、ブログで「認知症の予防」の数値目標について疑問を書きました。
https://blog.goo.ne.jp/halclinic/e/ba7ac75d91830e133795f7b48d19163d

 「認知症が予防できるかどうか?」ということが問題にされたのではなく、
「予防できなかった認知症に対する偏見」が理由のようですが…
原因については解明が進んでいますが、予防法については確立していないので
「予防する方法論」が明らかでないのですが、どう予防するか、効果があるのか
ということがわからないからです。




「フレイルの予防」

フレイルとは、体がストレスに弱くなっている状態のことを指しますが、
日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになります。

1)体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
2)疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
3)歩行速度の低下
4)握力の低下
5)身体活動量の低下

この項目の3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合には
フレイルの前段階と診断されます。
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/about.html

予防は「栄養」「運動」「社会参加」が有効であることはわかっていて
予防効果もはっきりわかります。

当院でも、「70歳過ぎたら栄養と筋肉!」と患者さんに説明して
食事や運動のワンポイント指導を高齢の患者さんにしています。


こうしてアクティブな活動をしていると、生きることに前向きになられる患者さんを
見ることが少なくありません 
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