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HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

コロナワクチン 「練馬区モデル」は成功しているのか?

2021-05-20 18:38:46 | 医療
 新潟市は「個別接種」と「集団接種」が軸になっています。
いわゆる「練馬区モデル」をベースにした接種体制です。




「練馬区モデル」

ニュースで取り上げられ、患者さんにとって安心だと持ち上げられました。
個人的には、最初に見たときには、患者さんにとっては通院している
医療機関でコロナワクチン を受けられるので、いつも診察している先生に
打ってもらえるという安心感があるだろうと思いました。

一方で、保存が難しいファイザーワクチンの輸送が大変そう、
6人単位で予約をとるのは大変そう、2回打つのは大変そう、
クリニックへの直接予約は忙しくなりそう、と予想していました。

実際に始まると、予想以上の大変さです 

予約の電話で回線がパンク、受け付けには長い列…
通常の診療が大幅に制限されてしまいました。






混乱は当院だけでなく、市内の多くのクリニックで起こってしまいました。

新潟市で「練馬区モデル」がうまくいっていないのは、「需給バランス」が
取れていないからだと感じます。
各クリニックでの自院の通院患者さんの接種もこなすのも大変な状況ですが、
大きな病院ではワクチン接種をしない、かかりつけの医院がワクチン接種をしない、
ということで、「ワクチン難民」が多くなり、集団接種では対応しきれなくなりました。
もともとかかりつけ医がない患者さんも想定よりも多いようです。


本家の練馬区ではワクチン接種はうまくいっているのでしょうか?
ニュースで取り上げられていませんが、気になります。
もし、練馬区でうまくいっていて新潟市で大混乱ということなら、
新潟市の制度設計に見通しが甘いところがあったということであり、
今後の改善点になると思われます。

来週の月曜日から新潟市内の個別接種が始まりますが、直前まで準備で
ばたばたしています 
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