HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

診察で大事なことは「違和感を感じること」ができるか

2024-07-04 19:28:51 | 医療
 日々の診療で、初めての患者さんを診察する時に
症状を聞いて診察して診断をするために検査をします。
予想通りや想定範囲内の結果が出ることが多いですが、
たまにいつもとは違く結果が出ることがあります。

 そんなときが臨床医として実力が問われる場面です。
原因がハッキリしないけれど、検査結果からと解離があり、
違和感を感じる時には何かあるかもしれません!


 深部静脈血栓症の疑いで受診されましたが、下肢静脈エコーでは
血栓がないのに採血でDダイマーがかなり高い値でした。
診断はつけられませんが、炎症や腫瘍など他の病気が潜んで
いる可能性があるのではないかと違和感を感じました。
 検査結果に違和感があることを患者さんにお伝えして、精密検査を
受けた方がよいのではないかとお勧めしました。
 しばらくぶりに受診されて、腫瘍がみつかり無事に手術が
終わったことをお聞きしました。
患者さんには感謝されましたが、僕自身が診断したわけでは
ありませんでしたが、感じた違和感が診断・治療につながってよかったです。

 臨床医に大事なことは、通り一遍な診療ではなく、いつもと違うときに
違和感を感じられることだと思います 







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