台風は気になるが・・・
MJQのアランフェスを聴いていたらなんかしんみりしっとりとした気分になった。
そんな秋の夜はと歳時記を開けば、昨年も書いた・・・
沈黙にジャズすべり込む秋の宵 小暮陶四郎
の句が目に入るが、今夜はつぎの句を読んでいると身に沁みる感がした。
秋の夜の雨すふ街を見てひとり 横山白虹
作者の位置はと考えました、たぶんやや高台の家の窓から夜の街を見ているのでは。
家人も出かけているのでしょう、そこに雨が落ちだしたので窓から街を見ているのですね。
静寂の街に静かな雨が・・・
その景を、街が雨を静かに吸い込むようだといってます。
街が雨を吸っているようだという捉え方は、この街に住んで良かったという作者の心かもしれません。
雨すふ・・・こんな言葉が句を作るときに出てくればいいのですが。
言葉との出合い・・・ですね。